俺のおみや

性懲りもなくKOTOKAさんとこのアンサンブルに参加。
これで３回目。

第一回目は、俺みたいなへっぽこな耳でも分かるくらいまとまりが無かった。
なぎさといい、その他過去に俺が参加したいくつかのアンサンブルは、全員上級者でヘタすりゃプロが混じっていたりしたところもあって、最初からかなりまとまっていた。
それら一糸乱れぬアンサンブルを、俺のマイナス要素をいかに最小限にするかという事に重きを置いていたの
だが、ここでは俺ごときの音ですら、アンサンブルの一要素になってしまっている。

俺が弾かなきゃー頑張らなきゃーとか思っていたんだけど、３回目ともなると結構まとまってきた。
曲に慣れたのもあるんだろうけど、やはり人に慣れたというべきだろうな。
誰が上手くて、誰についていけばいいかが分かれば、自然とまとまりも出てくる。

よかったよかった。これで俺は普段どおり、マイナス要素でいてもよくなった。

と同時に、俺はもう、頑張らなくてもいいんだなぁ..
これは嬉しいことなんだか、少し寂しいもんだなぁ。
そんなアンサンブル全体の成長を、娘の結婚式で感無量になるおとーさんの気持ちで、目を細めて見ていたんです。

俺が最初にアンサンブルに参加したのは、もう何年前になるのか、なにわオフだったなぁ。
開放弦が、たまに鳴らせる程度の腕で参加。
とにかく最初は、楽譜を追いかけるので精一杯だった。

＃とか♭は素で無視。というか意味が分からなかった。
楽譜の誤植か、ここまで読んだっていうしおりの代わりだと思ってた。
そして異音を撒き散らし、辟易されながらも俺だけは楽しかった。
参加者や主催者のレイコ女史は大変寛大な人で、そんな俺の暴走ぶりをとがめなかった。

しかし、いつまでもイオンばかりでもいられない。
もう少し、アンサンブルに貢献できないかなぁ。
そー考えた俺は、大嫌いな音階練習なんかを０．２秒ほど頑張った後挫折した。
これはもう、生まれ変わりを期待するしかないと結論付けた。
そして音程は主に毎晩、朝起きたら音程が完璧に取れるようになっていますように、と祈る努力へと切り替えた。

でもごくごくたまにアンサンブルで
「音程が良くなった」
とか言われたりすると、そんな社交辞令ＩＮＧな言葉ですら真に受けて、言った方も軽く引くぐらい喜ぶ俺。
「そそそそそうかな？ちょっとは努力（祈り）してるからー。毎晩欠かさず」
と、ないことないこと言いまくる。

めちゃくちゃ嬉しい反面、それが過大評価だってのは分かってる。
１人のときに、チューナー相手に弾いてみても、音程を示す針が面白いように左右に揺れまくる。
おまえはメトロノームなのかチューナーなのかはっきりしろ。
こんなに安定しない音程が、「良い」はずがない。
あ、当社比？当社比なの？
前回よりはマシになったって事？

でもそんな事言われると
「少しは音程にも気をつけてみようかな．．．バッ、バカ！べ、別にあんたのためじゃ、な、ないんだからね！」
というツンデレな思いが発生し、音階練習なんかしてみたりする。
頑張ったけど０．５秒で意識不明。続きは来世に。


ではKOTOKA塾の皆様。
ますますパワーダウンして頑張る俺（マイナス）を、よろしくお願いしたりしなかったりします。