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2025/04/18 22:09 |
バイオリンのおけいこ
自分で言うのもなんなんですが、俺のバイオリンの音は、相当ひどいよ。
それはね。うん。分かってるんだ。

やったこと有る人は、バイオリンがいかに普通の音を出すのが難しいか、分かってくれる。
だからバヨ仲間は、ひどい音にも、基本的に寛容。

怖いのは、やったこと無い人だ。
素人の無邪気さで、的確に眉間を射抜くハートフルな言葉を浴びせてくる。

たとえばこれだ。
友人レベルで仲のいい人に、バイオリンをやってるという言葉を発した時の反応。
「へー凄いやん。でもあれやろ?ギーギーいわせてんやろ?」
一応賞賛し、あとで冗談っぽく落とす。
これはいわば、会話の基本形のひとつ。
下の句は冗談で放っているという事は、十分すぎるほど分かってる。

でもね。これは言いすぎ。シャレにならない。
だって本当にギーギー言わせてるもん。
もう始めて4年も経ってるってのに、未だに言わせてるもん。
もう本当に生まれてすいませんと謝罪するしかない。
首脳陣を机の前に並べて、いっせいに頭下げてパシャパシャとフラッシュ炊かれるしかない。

それでもまいにちがんばって生きてるんです。

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最近は仕事がヒマなので、平日家に帰ってから、たまに練習しています。
ええ、お察しのとおりギーギー言わせてね!
一番かわいそうなのは俺の左耳ですよ。
こんなひどい音を、特等席かぶりつきのS席で聞かされてね。
でも練習しなきゃ改善しないし。練習しても改善されてないけど。

しかし最近、この練習においてちょっと悩みがある。

うちの近所に犬がいるんですがね。
そいつが、俺がバイオリンを弾きだすと、猛烈に吠えるんですよ。
この犬、なんとかかんとかって犬で、盲導犬になったするほど賢い種類らしいんですが、俺はこいつを賢いとは認めない。
なんせ、もう10年近くいるってのに、俺を近所の人と認識できてない。

俺が深夜、家に帰ってくるじゃないですか。
そしたらその足音だけで、まだ顔を見てない時点で吠えるんですよ。
そして俺の顔を確認したら「なんだオメーかよ」とでも言いたげな顔で、くるりと踵を返して、ハウスに戻るんです。
もう何年も、ずーっとですよ。
もちろん俺以外の誰にも、吠えたりしてないのに。一体俺が何をしたってんだよ。

この犬がね。普段は比較的静かなこの犬がですね。吠えるんですよ。
そりゃあもう明らかに、不振な物音に対する警戒の怒号ですよ。

もうね、いたたまれない。
弾き出したらワンワンバウバウクックドゥールドュー言われて、弾くのを止めたら水を打ったように静か。
ヘタクソ!止めちまえ!って言ってるようじゃないですか。
実際言ってると思います。バウリンガルが無くても分かるわ。

気にしないように練習に没頭していても、さすがにこれは弾いていて辛くなるじゃないですか。
それでもがんばって弾いていたんです。
いつかマエストロとか千秋とか呼ばれる、その日の為に。

そしたらね。
あんまりに犬が吠えるもんだから、飼い主が表に出てきてですね。犬を叱ったんですよ。
それでも鳴き止まない犬。
だんだんと犬への叱りが、ヒートアップするご主人。

(ギーギー)
「ワンワン!ワンワン!」
「うるさい!」
(ギーギー)
「ワンワン!ワンワン!!」
「静かに!ハウス!!」

....なんか俺に対して言われているような気になってきまして。
ハウスって言われても、もう俺既にハウスだし。


ごめんね。いつかきっと上手くなるからね。100代先ぐらいには。

2008/01/19 10:24 | Comments(0) | TrackBack() | 音楽

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