わてらプログラマには、専門範囲、つまりジャンルがあるんですわ。
細かく言うとけっこーあると思うんですけど、あんま知りません。
大きく分けると、2種類に分かれるんです。
アプリケーション系と、エンベデッド(組み込み)系です。
アプリケーションってのは、パソコンで動くソフトを作る人ですね。
オフィスとかIEとかホームページビルダーとか。
組み込みってのは、パソコンでなく、機会そのものの中で動くソフトを作る人ですね。
携帯とか改札機とかIPodとか。
俺は、元々はアプリ系だったんです。
最初はC言語で、エディタ(MIFES使い)使ってちょこちょこやってて、やがてVC++とかVBとかオブジェクト系の言語が現れ、おおおすげーなんて便利なんだこれで不具合もずいぶん減るなぁ!と感動してました。
不具合は減りませんでしたがね。
そんなころに、アプリ系に別れを告げ、組み込み系へ。
同じソフトなんだし、そんな違いなんてないっしょ?とか、そんな風に思ってた時期が、俺にもありました。
でも甘かったよ。全然違った。
たとえば、車のエンジン点火の仕組みを知らなくても、鍵をひねったらエンジンはかかるやないですか。
これがアプリ系。仕組みを知らなくても開発はできる。
組み込み系は、鍵をひねったらどこにどんな電流が流れて、CPUのどのポートがONになって..とかいう流れを、ゼロから作らないといけないんですわ。
まぁ極端に言うとっ、てな話ですがね。
よーするにmain()に来るまでのコードも記述しないといけないんですわ。組み込みは。
ここまでジャンルが違うと、勉強のし直しが必要になりましてね。
方向転換して、組み込みのことを勉強しました。
そしてはや4年ほどの月日が流れ、よーやく仕事が出来る程度には覚えてきまして。
そしたらここに来て、組み込みにもwindowsの波が来やがりましてね。
その名もウインドウズXPエンベデッド。
XPeのOSが乗った板ごと放り込んで、USBとかでデバイスつないで、制御させてやろうというわけですわ。
確かに組み込みかもしれんけど..パソコン放り込むのと、ほとんど同じではないでしょうか。
もうここまで来ると、アプリと組み込みの境界線は、あいまいになってきますな。
そこで、アプリ系の開発ソフトを使えることになりましてね。
はて、今は何が流行りなのかと調べてみたら、ドットネットとかC#とか、よくわからんものが主流らしいんです。
ものすご浦島太郎やったんですけど、色々調べて人にも聞いて、ようやく把握して来ました。
そして、早速C#を入れてみて、みようみまねで使ってみたんです。
もうね。感動した。
VBの時に、「あなたのお探しのメソッドは、どれですかな」と、一覧が出てきた時にも感動したけど、それどころじゃない。
むっちゃ見やすい!デザインが楽々!!便利なツールがわんさか標準で!!
便利なAPIだらけで、今まで必死に自作の関数作っていたのが、一体なんだったのかって感じ。
ただ、ブラックボックスばっか使ってる気分で、なんとなく不安はある。
組み込み系としては一番下まで見たいところだけど、そこはぐっと我慢の子。
こうやって、昔必死に覚えたり、編み出したテクニックが、一瞬で過去のものへとなっていくんだなー。
古い技術にしがみついてる古い人を「使えねー」とか思ってたけど、なんか気持ち分かるなぁ。
一体俺は、いつまでこのITの流れに、くらいついていけるかなー。
でも、新しいこと覚えるの、楽しい..!