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2024/11/23 21:24 |
旅館
親戚に旅館を経営している人がいましてね。
子供の頃、よく遊びに行っては宿泊客にちょっかい出すという、とんでもないガキでした。

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その旅館に、マッサージチェアがありましてね。
小銭を入れると数分間動いて、マッサージしてくれる逸品です。

俺と従兄弟は、館内を所狭しと暴れまわっていたわけですが、旅館の隅に置かれていたこれにも目をつけましてね。最初は座ってみたり、いすによじ登ってみたりする程度だったんですが、どーしても動かしてみたくなったんです。
それは、こりを解消するとか、本来の目的とは程遠く、動くものなら動かしてみたいという、子供の迷惑な知的好奇心です。

親にせびってお金を手に入れてきまして、マッサージチェアに投入。
すると、ぐいんぐいんとマッサージチェアが動き出しましてね。
マッサージとやらを味わってみようと、マッサージチェアに腰掛けてました。

マッサージチェアは大人用なので、子供には大きすぎて、本来なら首の辺りに来るであろうモーターの動きが、
頭上を空転する状態になってたんです。
全然面白くねぇなぁと思っていたら、次にそのローラーが降りてきたんです。
ローラーにガンガン小突かれ、あわてて逃げて、しばし観察。
ローラーは規則正しく上下運動を繰り返してました。

ローラーが来る下の方に頭をおき、ローラーが下に来て、あわや挟まれそうってなところで、すばやく避けるという愚行が、なぜか俺とイトコの間で最高にダイハードな出来事になりましてね。
頭をおく。ローラーが迫る。ぎりぎりで引き抜く。
この行為を繰り返して楽しんでました。主に俺だけが。
イトコはこのころから賢かったので、そんな愚行には付き合わず、見ていただけです。

当然、どんくさい俺は何回目かに挟まっちまいましてね。
ローラーは職務に忠実な奴でしてね。
与えられた任務をこなそうと、なんとしても下に行こうとするパワー(主にモーター)はすさまじいものが有りまして。俺は、自分の頭を万力で締めてるようなプレイに興じる羽目になりましてね。
イトコが助けを呼びに行き、大人たちに救出&叱咤激励されるも時すでにおすし、俺の頭と性格と顔はゆがんでしまいました。

あれ以来、マッサージチェアを見るたびに、頭を締め付けられるんじゃねーかと遠巻きに避けてしまいます。

2007/11/27 22:53 | Comments(0) | TrackBack() | 日常

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