あの忌まわしい出来事を、お話せねばなりますまい..
俺はね。嫌だったんだよ。
最初から反対だったんだ。
本当だよ。
頑張って止めたんだ。
でも...ごめん。
俺1人では、あの正気の沙汰で無い軍団を止める事は出来なかったんだ。
5年位前。
友人の結婚式に呼ばれたんですわ。
披露宴って、まぁゆーてみれば人生の晴れ舞台やないですか。
そこに招かれたんですから、大人しく座って、目を細めて、2人の幸せを祝っていればいいんですよ。
それなのに、それだけでは飽きたらんという人間が、すぐ側にいた。それもいっぱい。
俺はね。嫌だったんだよ。
最初から反対だったんだ。
本当だよ。
頑張って止めたんだ。
でも...ごめん。
俺1人では、あの正気の沙汰で無い軍団を止める事は出来なかったんだ。
5年位前。
友人の結婚式に呼ばれたんですわ。
披露宴って、まぁゆーてみれば人生の晴れ舞台やないですか。
そこに招かれたんですから、大人しく座って、目を細めて、2人の幸せを祝っていればいいんですよ。
それなのに、それだけでは飽きたらんという人間が、すぐ側にいた。それもいっぱい。
わてらは、とあるダイビングショップの集まりでしてね。
ダイビングて、ツアーと称してみんなで海に潜りに行ったりするんですわ。
そしたら仲間とかも出来るし、その中で恋愛したりすることも、まぁありますわな。
俺にはビタ一文ありませんでしたが。
そんな集まりから、2人が結婚する事になったんですよね。
んで、式に招待されたんですよ。みんなまとめて。
ここまでは良い。いや、この時点でダメかも。
この集まりというのがですね。揃いも揃ってちょっとキャラ濃すぎなんですよ。
クラスに1人ぐらい、やたら目立つひょうきんな奴とかいたじゃないですか。
そういう、一騎当千のツワモノが、ここでは普通なんです。
普通なら悪くも悪くも目立つ俺が、目立たない側にジャンル分けされてましたからね。
歳のころ20~40ってところでしょうか。
様々な職業、様々な人生経験を持つ濃い奴らが集まっちまって、誰も彼もが集団の中心になれる個性を持ち、もう手が付けられない。
当然のごとく、披露宴でなんかやったろうという話になりました。
この新郎新婦もわれら同様、頭おかしくて、何してくれてもOKとか言うんですよ。
おまけにご両親も、われらと面識があり、これまたノリノリなんです。
ノリノリでないのは、意外や意外、俺だけ。
だってね。
例えば披露宴で、みんなで結婚式ソング歌うとかね。
そういう、普通の範囲なら良いですよ。そんなんならほほえましい。披露宴によくある風景。
なのにこいつらと来たら、そんな俺の平和な提案、0.2秒で却下ですからね。
ウエットスーツ着て登場するとか、タンクはどうするとか、誰を脱がすかとか、そんな話からスタートですよ。
明らかに頭おかしい。
ある日、みんなで飲み屋に集まりましてね。
披露宴で何するか決めようって事になったんです。
もう俺は、奴らから次々出てくるバカな提案を、必死に叩き潰す事に全力を注いでました。
その代わりに、俺がネットや本で調べた、まぁアリかなと言える出し物を、返す刀で披露。即ポイ。
奴らの提案を片っ端から潰してると、
「たからは固いわー」
とかみんな口を揃えて言うんです。
いやいや、おまえらちょっとおかしい。
挙句の果てに、メンバの一人が新郎に聞いてきた、プロポーズの言葉をネタに使うとか言い出しましてね。
そこでとうとうブチギレですよ。
それって、2人にとって、とっても大切な言葉じゃないですか。
他人がおもちゃにしていい物じゃないでしょ。
基本的に温厚な俺がキレた事により、さすがにその話はナシになった。
しかし、俺の孤軍奮闘も、このあたりで限界。
もう、それさえなかったらどうでもいいよ..
放置して勝手に決まるに任せた結果、以下のように決まる。
・メンバの1人、年配の男が普通に挨拶。
・挨拶の中ごろ、ギターを抱えた男が邪魔に入る。
・上半身裸、下は黒タイツの2人が乱入。江頭2:50のポーズを決める。
・その他10数名が、当時流行っていた「なんでだろう」を弾くギターの男あわせて登場。
(もちろん手をうねうねさせながら)
・そのなんでだろうのフレーズで、新郎に質問を投げかけ、答えてもらう。
しかもその質問は、森本レオのイントネーションで行なう(ちなみに俺がやらされた)
全然意味がわからん。
もうね。死にたかった。
一刻も早く千の風になりたかった。なるべきだった。
そして、披露宴の日はやってきた。
つづく。
ダイビングて、ツアーと称してみんなで海に潜りに行ったりするんですわ。
そしたら仲間とかも出来るし、その中で恋愛したりすることも、まぁありますわな。
俺にはビタ一文ありませんでしたが。
そんな集まりから、2人が結婚する事になったんですよね。
んで、式に招待されたんですよ。みんなまとめて。
ここまでは良い。いや、この時点でダメかも。
この集まりというのがですね。揃いも揃ってちょっとキャラ濃すぎなんですよ。
クラスに1人ぐらい、やたら目立つひょうきんな奴とかいたじゃないですか。
そういう、一騎当千のツワモノが、ここでは普通なんです。
普通なら悪くも悪くも目立つ俺が、目立たない側にジャンル分けされてましたからね。
歳のころ20~40ってところでしょうか。
様々な職業、様々な人生経験を持つ濃い奴らが集まっちまって、誰も彼もが集団の中心になれる個性を持ち、もう手が付けられない。
当然のごとく、披露宴でなんかやったろうという話になりました。
この新郎新婦もわれら同様、頭おかしくて、何してくれてもOKとか言うんですよ。
おまけにご両親も、われらと面識があり、これまたノリノリなんです。
ノリノリでないのは、意外や意外、俺だけ。
だってね。
例えば披露宴で、みんなで結婚式ソング歌うとかね。
そういう、普通の範囲なら良いですよ。そんなんならほほえましい。披露宴によくある風景。
なのにこいつらと来たら、そんな俺の平和な提案、0.2秒で却下ですからね。
ウエットスーツ着て登場するとか、タンクはどうするとか、誰を脱がすかとか、そんな話からスタートですよ。
明らかに頭おかしい。
ある日、みんなで飲み屋に集まりましてね。
披露宴で何するか決めようって事になったんです。
もう俺は、奴らから次々出てくるバカな提案を、必死に叩き潰す事に全力を注いでました。
その代わりに、俺がネットや本で調べた、まぁアリかなと言える出し物を、返す刀で披露。即ポイ。
奴らの提案を片っ端から潰してると、
「たからは固いわー」
とかみんな口を揃えて言うんです。
いやいや、おまえらちょっとおかしい。
挙句の果てに、メンバの一人が新郎に聞いてきた、プロポーズの言葉をネタに使うとか言い出しましてね。
そこでとうとうブチギレですよ。
それって、2人にとって、とっても大切な言葉じゃないですか。
他人がおもちゃにしていい物じゃないでしょ。
基本的に温厚な俺がキレた事により、さすがにその話はナシになった。
しかし、俺の孤軍奮闘も、このあたりで限界。
もう、それさえなかったらどうでもいいよ..
放置して勝手に決まるに任せた結果、以下のように決まる。
・メンバの1人、年配の男が普通に挨拶。
・挨拶の中ごろ、ギターを抱えた男が邪魔に入る。
・上半身裸、下は黒タイツの2人が乱入。江頭2:50のポーズを決める。
・その他10数名が、当時流行っていた「なんでだろう」を弾くギターの男あわせて登場。
(もちろん手をうねうねさせながら)
・そのなんでだろうのフレーズで、新郎に質問を投げかけ、答えてもらう。
しかもその質問は、森本レオのイントネーションで行なう(ちなみに俺がやらされた)
全然意味がわからん。
もうね。死にたかった。
一刻も早く千の風になりたかった。なるべきだった。
そして、披露宴の日はやってきた。
つづく。
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