毎月の、クレジットカードの請求が来た。
内容をチェックしていると、ふと1つの項目で目が止まった。
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○月○日 なんとかかんとか(超大手のプロバイダ)サービス利用料
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ハァ!?何これ!?
そんなもん利用した覚え、全く無いんですけど。
日付を見て、手帳の予定表からその日の行動を思い返す。
あ、もしかしてアレか?
この日、あるデジタルグッズをネットで注文した。
が、確定一歩手前で、もっと安いサイトを見つけたので、
そっちは放置し、安いほうのサイトで購入したのだ。
で、放置したほうからはメールが来ていたが、
「このメールに7日以内に返事が無い場合、キャンセル扱いとなります」
と書かれていたので、ほっといた。
その後商品は当然来ず、キャンセル扱いになったものだと思っていたが、
金だけは取られていたらしい。
アレだ。間違いない。
商品を受け取ってないのに金は請求はする、これはいただけない。
早速その、超大手のHPにアクセスし、サポートメールに書き散らす。
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このような請求が来ました。
まったく身に覚えがありません。
もしかすると、キャンセルされたはずの料金が請求されているのではないでしょうか。
何故、このような事になったのか説明してください。
しかるべき措置を取らせて頂きます。
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もう超強気。完全に喧嘩腰。
えらい剣幕で書いた「しかるべき措置」ってのは、
カード会社にその料金を引き落としさせないってだけの、防戦一方の作戦なんだけど。
数日以内にメールを返すと書かれていたので、2,3日は猶予を与えてやろうと親心。
次の日の夕方、もうメールが来た。
おお、なかなか早いじゃねーか。だからって情状酌量の余地はねーぞ。
当然メールの内容は非を認め平謝り、俺は断じて許さんもう二度とオメーのところの製品は買わん!
ブログにも書く!全世界におめーんところの外道鬼畜ぶりを、公表してやる!
怒りをお静め下さいタカラ様!ならぬ!そこへ直れ!切り捨ててくれるわ!
とかいう流れになってるはずだ。
怒りをこめて、鬼クリック。メールを選択して、世界を取れる必殺の左クリック。
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(お決まりの挨拶)
○月○日、お客様は以下の商品を購入なさっています。
なんとかかんとかソフトウェア
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あ。
あ。
あ、確かに買ったわ。その日、ネットでソフト買ったわ。
えへへ。
もうね、一気に逆転判決。無罪確定。
むしろ俺有罪。市中引き回しの後さらし首。
あのデジタルグッズは全く関係なかった。というかちゃんとキャンセルされてた。
無かった事にしたい。
「説明してください」とか「しかるべき措置」とかゆってた俺を切り捨てたい。
存在すら無かった事にしたい。
しかもこのサポート、メールで俺のバカを指摘することなく、低姿勢のままで、
購入したソフトの、無料再ダウンロードの説明までしてくれちゃってんの。
その優しさが痛い。
一瞬でも、というか、かなり長い間でも、疑ってごめんなさい。
一生御社の製品、使い続けます。まぁそれは嘘なんだけど。
しかるべき措置はとりませんでした。