俺のおみや

料理が好きとか言うと、すんげー料理できる人と思われるみたいですね。

俺に関して言えば、実はほとんど出来んし。
さしすせそも怪しいし。

料理てね。
突拍子も無いことをしない限り、まぁ食える物が出来るんですよ。
お菓子は、膨らまなかったりとか色々失敗がありますけど、普通の食材で普通の調味料を常識的な量で使って、普通のこと（煮る焼く蒸す揚げるなど）してたら、まぁ食えないことは多分無いですよ。

まぁとにかく俺は、料理すると言ってるだけなのに、すんげー料理が出来るという誤解を受けてるらしい。

女子と、どっかに遊びに行ったりするじゃないですか。
その時に、ごくたまにですが弁当作ってったりするんですよね。

よくある恋愛話では、まぁ逆ですわな。
陸奥Ａ子も矢沢あいも小畑友紀も、男が弁当作っていく話なんて、多分描いてない。

俺は逆に、女子にお弁当を作ってきてもらった事なんて、数えるほどしかない。
どうやら、料理が出来る人に料理をするのは、抵抗があるらしいんよね。
作曲家に、自作の曲をプレゼントするみたいな感じなんだろーか。そりゃ抵抗あるわな。

でも違う。違うんだよ世の女子たちよ。
料理にイチャモンつけるのは大抵、料理しないやつか、性格悪い奴かのどちらか。
料理する奴は、失敗とかにも超寛大。
自分も散々してきた、もしくはしてるから。
分量間違えた、吹きこぼした、焦がした、油ひくの忘れた。
落しブタって何？何ccが何ml？わからねー
こんな経験は、料理する者なら確実に通る道。
それを知ってるのは、その道を実際に歩んできた者。

人に作る料理て、程度の大小はあれど、確実に相手の事を思って作るじゃないですか。
食べてもらえるかなーとか。喜んでくれるかなーとか、多少なりとも考えるじゃないですか。
その込めた思いを知ってるのも、料理をする事を、経験してる人なんですよ。
それが分かってるから、余計に嬉しいんです。必要以上に喜んでしまうのです。

料理する男落としたかったら、凝った料理で攻めて見てください。やや失敗ぐらいが可愛い。
俺のためにこんな大変な料理を～と感動するかもしれません。もち、しないかもしれません。

俺を落とすなら、最低限、目玉焼きぐらいは作ってきて欲しいな。俺は安くないゼ。
．．ごめん見栄はった。
その辺の雑草をちぎってきて、サラダとかゆーレベルで落ちます。ってか誰か落として。