俺のおみや

そもそも、日焼けを防ぐ、という考え方が無かった。

今は廃れた感があるんですけど、日焼けサロンとかあったじゃないですか。

日焼け　＝　たくましい

という方程式は、昔からあったような気がするんです。
これがイケメンだった場合、そこにさらに肉体美、白い歯がキラッとかいうオプションがもれなく付随し、
俺のようなブサメンを置いて、はるかかなたイスカンダルへいざゆかんされちゃうわけです。

普段は室内で仕事、日が出て無い時間に帰宅し、朝日と友に出勤。
こんな生活で、日に焼けるはずが無い。
おまけに運動不足で、体のあちこちに肉が供給過多。
まごうことなく白豚。ホワイトピッグ。網でおいしくいただかれちゃうぐらい、まことに遺憾ながらホワピ（省略形）。

だからね、ごくごくたまに海になんか行っちゃったら、そりゃあ焼きますよ。
全力で焼きますよ。
汗をダラダラ流しながら、必死に焼きますよ。
もしかしたらモテるんじゃないかと、果てしなき夢を見て、高校野球児ぐらいキラキラしながら焼きますよ。

ま、それも２７ぐらいまででしたね。
その頃から、家庭の医学とか、あるあるとかで、日焼けは怖いとか言う話がでまくって来たのとか、日に焼けた肌が、焼けずにただ赤く痛く腫れるだけ、という事態になった上、こんなに毎年がんばって焼いたのに、ビタ一文モテなかった、という許しがたい事実もありーの。
日焼けを防止する方向に、ようやく動き出したのが、それから２年後の現在。
思ってから動くまで２年かかった。

でも、日焼け止めってのーが、なんか軟弱なイメージがぬぐえない。
男のくせに、しかもこんなに可哀想な顔面をお持ちのくせに、日焼け止めなんかせっせと塗ってんじゃねーよ無駄無駄無駄ァァ！！何をするだァ――！
とかいう声が、俺のスタンド（特技：ぬり絵）から発せられるわけですよ。

でも日焼け怖いし。老化を招くいうし。
せっかくダンディハウスをはじめとする、エステで肌を褒められたってのに。
それぐらいしか褒めるとこなかったんかって話ですけど、まぁとにかく、俺の数少ない良いところを守らねばと思ったわけで。

でも日焼け止めって、すんげー種類あんのな。
そして女友達に、日焼け止めについて聞いてみた。
そしたらすげーの。
なんかスペックみたいなのがあって、ＳＰがどうとか、＋があるといいとか、クレンジングが必要かそうでないかとか、めちゃめちゃ詳しく教えてくれんの。
おかげでものすごくよく分かったんだけど、すげーよな女の人って。
多分これだけじゃなくて、顔に塗る粉みたいなのとか、液体とかいっぱいあるんだろ。
それらすべてで、こんな豊富な知識をお持ちなわけだよな。
そんな膨大な知識を覚えこむ偉業に比べたら、ＣＰＵの型番覚えるなんて、よっぽど簡単だぞこれ。

彼女もアトピーもちなので、多分同じのをつかっておけば、酷くならないだろうと思って、同じの購入。
ＨＰのフラッシュが死ぬほどウザいのでアドレスは書かないけど、カネボウのありーとかいう奴。
ドラッグストアで購入。

串本に行ったとき、早速使ってみた。
しかし、俺の使い方がまずかったようで、軽減はされたけど、けっこーひどいところはひどい。
これ、定期的に塗りなおさないとあかんらしい。
しかもその時は、肌の水分をふき取ってから、日焼け止めを塗らないとあかんらしいわ。
めめめめめんどくさー
でも次はちゃんとやろう。

世の女性方は、こんな苦労を毎日のようにしながら、美白たもってんのか。
やっぱすげーな。