死ぬほど血が苦手。
具体的にどれくらい苦手かというと、体内の1/3程度の出血で、死んでしまうんじゃないかってぐらい苦手。
1年で最も嫌な日。
それは健康診断の日に他ならない。
もちろん、採血がメインエベントであり、これさえなかったら俺の人生もっと楽しいのにと毎回思う。
どんなに楽しい時間を過ごしていても、採血の事を思うだけで、胸がドシーンと重くなる。
しかしこれが無かったら、不摂生大好きな俺の人生が、もっと短くなる可能性もありありなので、仕方なく嫌々受ける。
まぁ当然だけど、採血で倒れるしね、俺。
もう採血の部屋に入っただけで、既に顔面蒼白。呼吸も荒い。
まだなんにもされてないのに、もう貧血気味ですよ。
肉体的な問題じゃなくて、精神的な問題だと思う。単純に注射怖いし。
そして採血の場へ。
昔付き合っていた人が看護師だったんだけど、彼女に
「教科書どおりの血管」
と褒められたほど、俺の血管は見やすく採血しやすいそうな。
だから注射を失敗されたりした事は無いんだけど..
具体的にどれくらい苦手かというと、体内の1/3程度の出血で、死んでしまうんじゃないかってぐらい苦手。
1年で最も嫌な日。
それは健康診断の日に他ならない。
もちろん、採血がメインエベントであり、これさえなかったら俺の人生もっと楽しいのにと毎回思う。
どんなに楽しい時間を過ごしていても、採血の事を思うだけで、胸がドシーンと重くなる。
しかしこれが無かったら、不摂生大好きな俺の人生が、もっと短くなる可能性もありありなので、仕方なく嫌々受ける。
まぁ当然だけど、採血で倒れるしね、俺。
もう採血の部屋に入っただけで、既に顔面蒼白。呼吸も荒い。
まだなんにもされてないのに、もう貧血気味ですよ。
肉体的な問題じゃなくて、精神的な問題だと思う。単純に注射怖いし。
そして採血の場へ。
昔付き合っていた人が看護師だったんだけど、彼女に
「教科書どおりの血管」
と褒められたほど、俺の血管は見やすく採血しやすいそうな。
だから注射を失敗されたりした事は無いんだけど..
では、はじめて気絶一歩手前まで行った時の話をしましょうかね。
アルコールを塗られて、チクっと刺される。
ここまではまだ良い。
そして血が抜けていく感覚と同時に、力も魂も抜けていく感じになる。
視界が周りの方から徐々に白くなってゆき、周りの声や喧騒が、だんだん遠くになっていく。
うへー気持ち悪い。
何が気持ち悪いのか分からないんだけど、体中の感覚が抜けていく中、反比例して気持ち悪さだけがグングン右肩上がりに急上昇。
このままでは全身100パーまじりっけ無しのキモイ野郎(内外問わず)になってしまう。
「気持ち悪かったりしたら言ってくださいねー」
という、採血している看護師のにこやかな声が、はるかイスカンダルの彼方から、かろうじて聞こえた。
残る命を隅々まで使用し、
「気持ち悪いです..」
と呟く。
「ええっ!?」
明らかに想定外の答えが来たって感じで、激しく動揺する看護師。
応援を呼んだらしく、まわりの男性看護師なんかがどやどやと俺の周りに来て、椅子に座ってる俺を持ち上げて、近くに寝かせてくれた。
ざわざわ。
同僚たちが、寝ている(倒れている)俺に、嬉しそうにいちいち声をかけてくる。
「血の気多そうやのに、貧血かよ」
やかましい。こっちは今、生と死の狭間におるんじゃ。
横で看護師が、俺の血圧を定期的に測る。
絶望的に低い数字で、どんなけ可憐やねんとか思っていたのだが、みるみるうちに回復して、30分ぐらいで正常なところに戻ってしまう。可憐計画失敗。
その日以来、採血の前に最初から
「倒れますよ、俺」
と申告し、寝ながら採血してもらうようにしていた。
去年は、なんとかギリギリ椅子で持ちこたえた。
まぁそんなわけで、血にも弱いし注射にも弱い、おまけに遺伝的に人より血の量が少ないという、とってもコンボなおまけ付き。
だから献血なんて、一度もしたこと無かったんです。
献血を定期的にやってる人から、献血したらジュース飲めるとかケーキくれるとか聞いてですね、俺も是非献血してみたいと思っていたんです。
が、前記のとおり、採血で倒れる俺には、ン100ccも取られたら、とても意識を保てそうに無い。
ぶっ倒れて、献血した以上に輸血されてる俺の姿が、容易に想像できる。
献血に対して、憧れを抱いてました。
いいなぁ、ジュースいいなぁ、社会に貢献しちゃってるなぁと、指をくわえていたんです。
ある日、いつもどおり夜半過ぎまで起きて、意味も無くネットサーヒンをしてましたところ
「骨髄バンク ドナーの輪」
というページに行き着きましてね。
骨髄バンクって、名前は聞いたことあったけど、その内容を全然知らなかったんです。
延髄と区別も付いてなくて、そんなもん取られたら死ぬやんけ。臓器移植みてーなもんかなと思ってました。
臓器バンクは、死んだ後とは言え流石に登録する気になれない。
自分だけなら良いけど、多分家族が登録していて、先に死なれたりした時に、臓器を持ってかれるっていうのは、ちょっといい気はしないようなないような。それが例え誰かの命を救うとしても、抵抗がある。
とゆーわけで、まぁ俺には関係ないけど、という立ち位置で、みんなの体験談を読んでました。
もうね、読んでるうちにダダ泣きしてた。
提供する側もされる側も、相当な覚悟をもって挑んだ顛末を読んで、すげーと単純に思った。
骨髄ってのは、血液を作るためのもの(液体)で、これを健康な人から白血病などの病気をもつ患者にうつす、というのが手術の全貌らしい。
ただ、血液型だけでなく、完全にマッチした骨髄を持つ人から、移植する必要がある。
当然分母は多ければ多いほど、マッチした人が見つかりやすいわけで、これが骨髄バンクの登録者となるわけだ。
患者に移す前に、患者の中にある悪い骨髄とかを全部捨て去ってから、移す必要があるらしい。
当然、その間の患者側の体は、ものすごく弱くなる。簡単な病気ひとつで命に関わるほど、弱くなり、相当な苦しみと闘わねばならない。
その骨髄を抜き取る手術は、骨髄移植の手術の、2週間前ぐらいから行なわれるらしい。
提供側も万全の体制で臨む必要があり、例えばその間に事故なんかで入院したりして、手術が出来なくなると、患者は極めて危険な状態となる。
提供するまでは、事故とか病気は絶対の禁忌。責任重大もいいところ。
それなのに、何の報酬も見返りも無しに、実際に入院までして骨髄を提供した人が、こんなにたくさんいる。
世の中まだまだ捨てたもんじゃねー。
生きたい人は生きるべきだ。
俺も、そんな人の力になりたい。
とゆーわけで赤十字に行ってきた。
つづく。
アルコールを塗られて、チクっと刺される。
ここまではまだ良い。
そして血が抜けていく感覚と同時に、力も魂も抜けていく感じになる。
視界が周りの方から徐々に白くなってゆき、周りの声や喧騒が、だんだん遠くになっていく。
うへー気持ち悪い。
何が気持ち悪いのか分からないんだけど、体中の感覚が抜けていく中、反比例して気持ち悪さだけがグングン右肩上がりに急上昇。
このままでは全身100パーまじりっけ無しのキモイ野郎(内外問わず)になってしまう。
「気持ち悪かったりしたら言ってくださいねー」
という、採血している看護師のにこやかな声が、はるかイスカンダルの彼方から、かろうじて聞こえた。
残る命を隅々まで使用し、
「気持ち悪いです..」
と呟く。
「ええっ!?」
明らかに想定外の答えが来たって感じで、激しく動揺する看護師。
応援を呼んだらしく、まわりの男性看護師なんかがどやどやと俺の周りに来て、椅子に座ってる俺を持ち上げて、近くに寝かせてくれた。
ざわざわ。
同僚たちが、寝ている(倒れている)俺に、嬉しそうにいちいち声をかけてくる。
「血の気多そうやのに、貧血かよ」
やかましい。こっちは今、生と死の狭間におるんじゃ。
横で看護師が、俺の血圧を定期的に測る。
絶望的に低い数字で、どんなけ可憐やねんとか思っていたのだが、みるみるうちに回復して、30分ぐらいで正常なところに戻ってしまう。可憐計画失敗。
その日以来、採血の前に最初から
「倒れますよ、俺」
と申告し、寝ながら採血してもらうようにしていた。
去年は、なんとかギリギリ椅子で持ちこたえた。
まぁそんなわけで、血にも弱いし注射にも弱い、おまけに遺伝的に人より血の量が少ないという、とってもコンボなおまけ付き。
だから献血なんて、一度もしたこと無かったんです。
献血を定期的にやってる人から、献血したらジュース飲めるとかケーキくれるとか聞いてですね、俺も是非献血してみたいと思っていたんです。
が、前記のとおり、採血で倒れる俺には、ン100ccも取られたら、とても意識を保てそうに無い。
ぶっ倒れて、献血した以上に輸血されてる俺の姿が、容易に想像できる。
献血に対して、憧れを抱いてました。
いいなぁ、ジュースいいなぁ、社会に貢献しちゃってるなぁと、指をくわえていたんです。
ある日、いつもどおり夜半過ぎまで起きて、意味も無くネットサーヒンをしてましたところ
「骨髄バンク ドナーの輪」
というページに行き着きましてね。
骨髄バンクって、名前は聞いたことあったけど、その内容を全然知らなかったんです。
延髄と区別も付いてなくて、そんなもん取られたら死ぬやんけ。臓器移植みてーなもんかなと思ってました。
臓器バンクは、死んだ後とは言え流石に登録する気になれない。
自分だけなら良いけど、多分家族が登録していて、先に死なれたりした時に、臓器を持ってかれるっていうのは、ちょっといい気はしないようなないような。それが例え誰かの命を救うとしても、抵抗がある。
とゆーわけで、まぁ俺には関係ないけど、という立ち位置で、みんなの体験談を読んでました。
もうね、読んでるうちにダダ泣きしてた。
提供する側もされる側も、相当な覚悟をもって挑んだ顛末を読んで、すげーと単純に思った。
骨髄ってのは、血液を作るためのもの(液体)で、これを健康な人から白血病などの病気をもつ患者にうつす、というのが手術の全貌らしい。
ただ、血液型だけでなく、完全にマッチした骨髄を持つ人から、移植する必要がある。
当然分母は多ければ多いほど、マッチした人が見つかりやすいわけで、これが骨髄バンクの登録者となるわけだ。
患者に移す前に、患者の中にある悪い骨髄とかを全部捨て去ってから、移す必要があるらしい。
当然、その間の患者側の体は、ものすごく弱くなる。簡単な病気ひとつで命に関わるほど、弱くなり、相当な苦しみと闘わねばならない。
その骨髄を抜き取る手術は、骨髄移植の手術の、2週間前ぐらいから行なわれるらしい。
提供側も万全の体制で臨む必要があり、例えばその間に事故なんかで入院したりして、手術が出来なくなると、患者は極めて危険な状態となる。
提供するまでは、事故とか病気は絶対の禁忌。責任重大もいいところ。
それなのに、何の報酬も見返りも無しに、実際に入院までして骨髄を提供した人が、こんなにたくさんいる。
世の中まだまだ捨てたもんじゃねー。
生きたい人は生きるべきだ。
俺も、そんな人の力になりたい。
とゆーわけで赤十字に行ってきた。
つづく。
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