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2024/11/23 09:55 |
続・新聞配ラー
社会人 22歳の頃やってたバイト

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 大学の頃やっていたバイトで、就職する為に辞めてしまったけど、機会が有ればまたやりたいと思っていた仕事。
ついにその仕事を再び始めた。
その名は『新聞配達』
前回とは別の新聞社である。

前の所では、新聞の種類が8種類もあり、加えて配るところは住宅地。
そのため、物覚えが悪い&ウェルター級方向音痴チャンピオンの俺は、道と家と新聞を覚えるのに血の涙を流すほど、人並みならぬ努力をした。

大学の授業中に地図と、独自に作成した配布先の名前と新聞と家の特徴を書いた紙を見つめ続け、ひたすら覚え込み、昼間にチャリで実際にその住宅を巡ってみたりもした。
住宅のヒトからすれば、地図を持って道を行ったり来たりする俺は相当の不審人物であっただろう..

さて、今回の所では新聞の種類が4種類と前に比べればグッと少ない。
部数は少し増えたけど、コレでこの仕事は二回目でもあるし、仕事を覚えるのは比較的容易だと思って、内心むっふっふとほくそ笑んでいた。

道を覚えるのは、人の4倍(誇張無し)の時間をかけたものの、なんとか覚え込んだ。
道は複雑怪奇で、配達エリアも広範囲になっており、前回と比較して容易とは言いがたかったが、とにかく覚える事に成功。
だけど、恐ろしいモノがこの仕事には含まれていたのである...

それはマンション。
今回はマンションの配布も含まれているのだ。
しかもこのマンションは14階建て。
しかも配布数は50部数以上。

まずこのマンションにたどり着く。
バイクから降りて、二階の玄関まで新聞50部以上抱えて行く。
広告の重い日曜などは、これだけでもうヘロヘロである。
ここのマンションは通常、朝5時までは自動ドアがロックされており、外からでは決して開くことはないのである。
どうするか?
通常の方法で開けることは出来ないが、緊急なら開くわけである。
ならば緊急事態にしてしまおう。
つまり、火災警報装置を強引に発動させ、ドアを開くのである。
あの赤いランプの火災警報装置で「強く押して下さい」とかいうボタン有るでしょ?
アレを押すんです。
んですぐボタンを引っ張って元に戻す。
たとえ一瞬とは言え、そんなことをしたら、消防署に火事の通知が行ってしまうのでは?と教えてくれた社員の人に質問したら、「一瞬なら平気」とか言われたけど、たぶんウソである。

とにかくそうやって中に入る。
気分は不法侵入者である。
実際不法侵入なんだけど。

ここのマンションはものすごくややこしい構造になっていて、俺に言わせれば巨大迷路級である。
まず、12階の場合なら1201~1210号室まであるわけだが、同じ階だけど通路として全てが繋がっているわけではなく、1202から1203に行くためには、一旦13階に登って、別の階段を下りねばならない構造となっているのだ。
13階は全てつながっていて、下への階段が4つもある。
つまり12階は4区間に分かれていて、1201と1203と1206と1210に配ろうと思ったら、13階と12階を何度も往復せねばならないのだ。
全ての階がつながっているのは13階、10階、7階である。
これは体力的にも辛いが、頭脳的にも辛い。
「えーと 今11階だから1203に行くには10階に降りて..あれ?13階か?でも次が8階だから一旦降りて..あれ?あれれ?」
ってな具合で、重い新聞を抱えたまま、階段を降りたり登ったり降りたり登ったり、降りたり登ったり降りたり登ったり降りたり登ったりするのだ。
夏ともなるとマンション内は蒸し暑く、汗だくである。

こんな辛いことばかりのように思えるマンション生活も、一つだけオオオオオと言わしめるモノがある。
それは13階から見る夜景である。
いくら地元が牛車も走る田舎といえど、駅前はそれなりに夜景が綺麗である。
ほとんどが街灯だけど。

基本的に、新聞配達の時の格好は全然気にしていない。
どうせ汚れるし汗だくにもなるから適当な格好をしていく。
この間、黒いジャージに派手派手アロハなんて格好でマンションを徘徊していたら、通路でばったりと朝帰りのおねーさんに出くわした。
おねーさんは、マメがハト鉄砲くらったような顔をして、息をのんで後ずさった。
この時ばかりは、さすがにアロハは止めようと思った。

とまぁ色々あるけど、結構楽しい仕事なのだ。
何が楽しいって、やっぱり朝方のだーれもいない街を、バイクで走り回れることであろう。

2年ぐらい、仕事とバイトを掛け持ってました。
仕事も0時を回ることもよくあったから、それから新聞を配りに行くとほとんど徹夜状態。
そんな状態でもとりあえずの仕事はこなせていたんだから、若いってのはすばらしい。
今はおそらく無理だ。

2007/04/27 12:14 | Comments(0) | TrackBack() | 仕事

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