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2024/11/23 03:34 |
豆まきトラウマ
2月3日、節分。
子供の頃の俺にとってこの日は、恐怖の日でした。

この日って、豆まきがあるじゃないですか。
今は恵方まきとかよく分らないイベントも、強引にねじ込んできた感がありますが、基本的には豆をまく日じゃないですか。
「鬼は外、福は内」
とか言いながらね。

これって良く考えたら、すげぇお行儀悪い行事だよね。
まず、言い分も聞かずに鬼を一方的に悪者扱い。
更にその推定悪者を、一方的に武力で排除するというやり口。
その上、武器は豆。「食べ物で遊ぶな」という教えを真っ向から全否定。
恐ろしい行事だよね。

豆まきの話に戻りますけども、子供の頃、うちでも豆まきをやりました。
その役は何故か毎年、俺が担っていました。
幼児です。夜中です。寒いです。
それなのに家の外に出て、くだんの言葉を唱えながら、豆をまかなければならないわけです。

俺はね。
子供の頃から、こういった行事系がすこぶる嫌いでした。
その行為に何か意味があるのか?と常に思い続けてきました。嫌な子供でした。
今ではそれらは無意味だと悟り、記念日も行事も完全に無関心を決め込めていますが、子供の頃はそうはいきませんでした。

とくに、うちのおかん。
彼女は何故か、こういった行事に俺が参加しないと、怒り狂うのでした。いつも怒り狂ってましたけど。特に、行事をおろそかにしたり、不真面目だったりすると全米が恐怖するほどに怒り狂い、鉄拳またはバールのようなものでの制裁マジ余裕でした。
完全に逆効果だったと思いますが、情操教育の一環だったのかもしれません。

なので、例えば豆をちょろちょろとしかまかなかったりすると、残った豆の数を野鳥の会よりも素早くカウントし、
「そんなんで鬼が逃げるかボケッ!!」
と、鬼が俺を張り倒すのです。鬼、家におるやん。
また、静かな住宅街で「鬼は外、福は内」なんて声を出すのは恥ずかしいので、小声で済ませたりすると、
「聞こえん!!腹から声を出せぇ!!」
って腹から声を出しながら、振りかぶっての往復ビンタ4ダースほどいただきます。
もちろん、出来が悪いとやり直しです。

こんな事を、高校生ぐらいまでさせられてました。一体全体、何が彼女をそうさせたのか不明ですが、未だにこの日が来ると、あの頃の恐怖心がよみがえってきて、沈んだ気持ちになります。

その一方で。

「もう大人だから、豆をまかなくてもいいんだ..!」
と、大人になった喜びを噛み締める事ができる日でもあります。

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2015/02/03 19:26 | Comments(0) | 日常

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