というわけで、1年通う予定だったカフェスクールを、半年で退学という形で華々しく完了する事になりました。
まぁ、なんというか。ね。
男には、色々、ありますよね。
大人は何にも分っちゃくれねぇ、とか。社会の歯車にはなりたくねぇ。とか。俺達の怒りどこへ向かうべきなのか。とか。
そういったことを色々と考えた挙句のね。退学ですよ。
まぁ、単純に自己都合による退学です。
なんかやらかして破門とかだと、話的には面白いんですが、何の面白みもない退学です。退学とか人生初体験。
一年前。
ここの学校の説明を受けて、半年のコースと一年のコースがあると聞かされたとき、ほとんど迷うことなく一年を選びました。カフェをやるにしてもやらないにしても、出来うる限りの事(準備)はしておきたいと思ったので、一年にしたわけです。
そして、瞬く間に半年が過ぎました。
この半年で新しい仲間もたくさん出来たし、念願の1日カフェもやれたし、本当にたくさんのことを学んだし。
一番気にしていた、俺氏味覚障害じゃねぇのか的な疑いも晴らすことが出来て、さぁさぁ残り半年、更に楽しんじゃうよ!!!1!
って、何の疑いも無く思ってました。
ほんの一週間前までは。
カフェスクールでの半年間はベーシックコースと呼ばれ、広く浅い知識を短期間で詰め込みまくる授業でした。
ここから残りの半年は、エキスパートコースと名前を変えて、より専門的な技能を身につけることとなります。
カフェ開業スケジュールとか、コンセプトを踏まえた開業計画書なんかもガチで作って、先生に提出して、おもくそダメだしとかされたりするみたいです。
つまりは、まず間違いなくこれからカフェをやる人に対しての、より実践および実現に向けたハイレベルな授業という事になります。
この半年で、分りました。
俺、普通のカフェやんの無理だわ。
そう考えたら、残り半年の学校は、オーバースペックになるなーと思ったんです。
正直、すげぇ迷いました。
・身につけていて困るものではないので、残り半年やればいい。
・仲間との学校生活を、もっと続けたい。
・時間もお金もさらにかかってしまう。
・ここから先は、もっと自分が欲しい知識を自分で探していくべきでは。
などなど、本当に悩みました。
俺のポリシーとして、悩むという事は、どちらを選んでも大差ないということ。
それなら悩む時間分だけ、損をするということになるから、どちらでもいいから即決めるのが一番ベスト。
というポリシーがありながら、1週間ぐらい毎日のように、やろう!やっぱやめよう!を繰り返してました。過去に類を見ないぐらいに、人生の中でもかなり迷った選択ランキング上位だったと思います。
最終的に、辞める事にしました。
カフェ開業のスタンダードなコースである、
「お金をためる→仕事辞める→カフェオープン」
という王道を歩むのは、どう考えても無理、という事が、この半年間カフェスクールに通って得た結論。注文したものと違うものが出来ても、じゃあそれで...とか言っちゃうヘタレの俺には、そんな恐ろしいリスクは負えません。
これじゃあ一体、何の為にカフェスクールに行ったのか意味不明となるところ。ですが。
ですがやでしかし。まてまて、希望はあるんだ。
話の流れ無視して、俺のやりたいカフェの話をします。
俺ねー。山小屋を街でやりたいんですわ。
山って、すれ違う人とは他人でも挨拶するし、テント場とか山小屋でも、他人同士でもわりと和気藹々できたりするんですよね。
そういう、山という繋がりで知らない人同士でも話が出来たり、交流できたりするような場所を、街にも作りたいんです。
店内にいっぱい山の写真とか地図が貼ってあったり、山の名前が付いたお酒がいっぱい飲み比べできたり、「縦走ランチ」とか「ツバクロ珈琲」とかいう謎のメニューがあったりしたら、楽しくない?ウエイトレスには山ガールの格好してもらってさ。
そこで知り合ったお客さん同士が、一緒に山に行ってもらえたりしたら、もう普通に泣くわ。
そんな場所を作りたい。
みんなが楽しんでいるところを、一歩下がった場所からニコニコしながら眺めていたい俺の性癖が、またひとつ具体的になってきました。
というわけで、いつまでも考えていてもしょうがないので、実際に試しながらブラッシュアップしていきたいと思います。なので、次に目指すは一日カフェです。
もう既に1回やったけど、今度は俺一人で、俺中心で、俺がやりたい店をやります。
手伝ってくれる山ガール探さなきゃ。
最悪、俺がなってもいいけど。
まぁ、なんというか。ね。
男には、色々、ありますよね。
大人は何にも分っちゃくれねぇ、とか。社会の歯車にはなりたくねぇ。とか。俺達の怒りどこへ向かうべきなのか。とか。
そういったことを色々と考えた挙句のね。退学ですよ。
まぁ、単純に自己都合による退学です。
なんかやらかして破門とかだと、話的には面白いんですが、何の面白みもない退学です。退学とか人生初体験。
一年前。
ここの学校の説明を受けて、半年のコースと一年のコースがあると聞かされたとき、ほとんど迷うことなく一年を選びました。カフェをやるにしてもやらないにしても、出来うる限りの事(準備)はしておきたいと思ったので、一年にしたわけです。
そして、瞬く間に半年が過ぎました。
この半年で新しい仲間もたくさん出来たし、念願の1日カフェもやれたし、本当にたくさんのことを学んだし。
一番気にしていた、俺氏味覚障害じゃねぇのか的な疑いも晴らすことが出来て、さぁさぁ残り半年、更に楽しんじゃうよ!!!1!
って、何の疑いも無く思ってました。
ほんの一週間前までは。
カフェスクールでの半年間はベーシックコースと呼ばれ、広く浅い知識を短期間で詰め込みまくる授業でした。
ここから残りの半年は、エキスパートコースと名前を変えて、より専門的な技能を身につけることとなります。
カフェ開業スケジュールとか、コンセプトを踏まえた開業計画書なんかもガチで作って、先生に提出して、おもくそダメだしとかされたりするみたいです。
つまりは、まず間違いなくこれからカフェをやる人に対しての、より実践および実現に向けたハイレベルな授業という事になります。
この半年で、分りました。
俺、普通のカフェやんの無理だわ。
そう考えたら、残り半年の学校は、オーバースペックになるなーと思ったんです。
正直、すげぇ迷いました。
・身につけていて困るものではないので、残り半年やればいい。
・仲間との学校生活を、もっと続けたい。
・時間もお金もさらにかかってしまう。
・ここから先は、もっと自分が欲しい知識を自分で探していくべきでは。
などなど、本当に悩みました。
俺のポリシーとして、悩むという事は、どちらを選んでも大差ないということ。
それなら悩む時間分だけ、損をするということになるから、どちらでもいいから即決めるのが一番ベスト。
というポリシーがありながら、1週間ぐらい毎日のように、やろう!やっぱやめよう!を繰り返してました。過去に類を見ないぐらいに、人生の中でもかなり迷った選択ランキング上位だったと思います。
最終的に、辞める事にしました。
カフェ開業のスタンダードなコースである、
「お金をためる→仕事辞める→カフェオープン」
という王道を歩むのは、どう考えても無理、という事が、この半年間カフェスクールに通って得た結論。注文したものと違うものが出来ても、じゃあそれで...とか言っちゃうヘタレの俺には、そんな恐ろしいリスクは負えません。
これじゃあ一体、何の為にカフェスクールに行ったのか意味不明となるところ。ですが。
ですがやでしかし。まてまて、希望はあるんだ。
話の流れ無視して、俺のやりたいカフェの話をします。
俺ねー。山小屋を街でやりたいんですわ。
山って、すれ違う人とは他人でも挨拶するし、テント場とか山小屋でも、他人同士でもわりと和気藹々できたりするんですよね。
そういう、山という繋がりで知らない人同士でも話が出来たり、交流できたりするような場所を、街にも作りたいんです。
店内にいっぱい山の写真とか地図が貼ってあったり、山の名前が付いたお酒がいっぱい飲み比べできたり、「縦走ランチ」とか「ツバクロ珈琲」とかいう謎のメニューがあったりしたら、楽しくない?ウエイトレスには山ガールの格好してもらってさ。
そこで知り合ったお客さん同士が、一緒に山に行ってもらえたりしたら、もう普通に泣くわ。
そんな場所を作りたい。
みんなが楽しんでいるところを、一歩下がった場所からニコニコしながら眺めていたい俺の性癖が、またひとつ具体的になってきました。
というわけで、いつまでも考えていてもしょうがないので、実際に試しながらブラッシュアップしていきたいと思います。なので、次に目指すは一日カフェです。
もう既に1回やったけど、今度は俺一人で、俺中心で、俺がやりたい店をやります。
手伝ってくれる山ガール探さなきゃ。
最悪、俺がなってもいいけど。
皆様におかれましては、天使の取り分ってご存知ですか?
ウイスキーやワインなどを樽で長い間熟成させておくと、少し目減りするそうです。この目減りした分を、お酒を作る方々の間では「天使の取り分」とか言うそうです。
大切なお酒が減っちゃうのは困るけど、天使の取り分ならしょうがない、って考えなんですよね。ステキ!
どちらかというと女子に近いオッサンである俺は、この話をいたく気に入りましてね。
事あるごとに天使の取り分とかブツブツ呟く、イタイ人になりまして。
んでいつものように話は全然変わるんですけど、ついに電動コーヒーミルを買いました。ミルって言うのは、豆を削る機械のことです。
今まで手動でガリガリ削っていたんですが、時間がかかるし、何よりも粉のサイズが一定にならないという事で、それなりにちゃんとした電動ミルを捜し求め、購入しました。
調べて衝撃的だったんですが、エスプレッソマシンよりも、ミルの方を重要視している人が多いんですよね。削った結果次第で、エスプレッソの味は全然違ってくるのだとか。脇役のほうが実は重要だなんて、ヴァイオリン本体と弓の関係に似てる。
左側のが電動ミル、MelittaのVARIO-Eってのんです。
削る音はすげーうるさいけど、40段階も荒さを選択できるけど9と8の間が欲しいと思わされたりもするけど、エスプレッソを入れるまでの時間がものすごく短縮されたので、概ね満足しています。
ただね。不思議なことがあるの。
エスプレッソは、1杯で豆を10gぐらい使うので、いつも2杯分の20gの豆を入れて、削るんだけども。
出てくる粉が、なんか少ない。最初は気のせいかなと思っていたけど、どう考えても明らかに少ない。仕方が無いので23gぐらい豆を入れることで対策としてきたけど、不思議だナーと思ってた。
きっとこれも天使の取り分なのカナー。ステキだナーとか思ってた。
1割も持ってくとか、ごっそりいきすぎだけども、天使。
ある日、ミル周辺の掃除をしていて、ミルに手が当たったんですよ。
そしたらドサッ!っと珈琲粉が落ちてきたんです。おおう天使の返済!
叩きまくってみたら出るわ出るわ、20g分ぐらいは余裕で出てきて、あたりは粉まみれ。
返済おまとめすぎ。
1週間分ぐらいの、香りが抜けきった粉を前に途方にくれました。
どうも、奥のほうに粉が引っかかるらしくて、叩いて落としてやらなきゃならんっぽいです。
地味に面倒くさい。
ただ引っかかってただけだった。
全然ステキな話じゃなかった。
ウイスキーやワインなどを樽で長い間熟成させておくと、少し目減りするそうです。この目減りした分を、お酒を作る方々の間では「天使の取り分」とか言うそうです。
大切なお酒が減っちゃうのは困るけど、天使の取り分ならしょうがない、って考えなんですよね。ステキ!
どちらかというと女子に近いオッサンである俺は、この話をいたく気に入りましてね。
事あるごとに天使の取り分とかブツブツ呟く、イタイ人になりまして。
んでいつものように話は全然変わるんですけど、ついに電動コーヒーミルを買いました。ミルって言うのは、豆を削る機械のことです。
今まで手動でガリガリ削っていたんですが、時間がかかるし、何よりも粉のサイズが一定にならないという事で、それなりにちゃんとした電動ミルを捜し求め、購入しました。
調べて衝撃的だったんですが、エスプレッソマシンよりも、ミルの方を重要視している人が多いんですよね。削った結果次第で、エスプレッソの味は全然違ってくるのだとか。脇役のほうが実は重要だなんて、ヴァイオリン本体と弓の関係に似てる。
左側のが電動ミル、MelittaのVARIO-Eってのんです。
削る音はすげーうるさいけど、40段階も荒さを選択できるけど9と8の間が欲しいと思わされたりもするけど、エスプレッソを入れるまでの時間がものすごく短縮されたので、概ね満足しています。
ただね。不思議なことがあるの。
エスプレッソは、1杯で豆を10gぐらい使うので、いつも2杯分の20gの豆を入れて、削るんだけども。
出てくる粉が、なんか少ない。最初は気のせいかなと思っていたけど、どう考えても明らかに少ない。仕方が無いので23gぐらい豆を入れることで対策としてきたけど、不思議だナーと思ってた。
きっとこれも天使の取り分なのカナー。ステキだナーとか思ってた。
1割も持ってくとか、ごっそりいきすぎだけども、天使。
ある日、ミル周辺の掃除をしていて、ミルに手が当たったんですよ。
そしたらドサッ!っと珈琲粉が落ちてきたんです。おおう天使の返済!
叩きまくってみたら出るわ出るわ、20g分ぐらいは余裕で出てきて、あたりは粉まみれ。
返済おまとめすぎ。
1週間分ぐらいの、香りが抜けきった粉を前に途方にくれました。
どうも、奥のほうに粉が引っかかるらしくて、叩いて落としてやらなきゃならんっぽいです。
地味に面倒くさい。
ただ引っかかってただけだった。
全然ステキな話じゃなかった。
どう考えても、失敗リスクが高い。高すぎる。
いや、カフェ経営の話なんですけどね。
知れば知るほど、上手く行かない確率のほうが圧倒的に高いように思う。
学校に行く前から、そんなことは薄々知っていたんですが、学校に行ったおかげで、よりしっかりと明確に確実に実情が分りました。こりゃ厳しいわ。
そりゃ、2年で半分はつぶれちゃう業界ですからね。
みんなある程度のリスクは承知の上で、大海原に乗り出している猛者ばかりなんでしょうが、俺みたいに、壊れるまで石橋を叩きまくるタイプのチキンには、とてもじゃないけど踏み出せない。
ならば、どうすればコケコッコな俺にもカフェがやれるか。
うん、リスクを取っ払えばいいわけですよ。
絶対に避けなければならないのが、
・収入および貯金が無い。でも借金やランニングコストが発生していて、借金や未払いが増える一方。
という状況です。
例えば。
仕事を辞めてカフェを立ち上げる。
売上100まんえん(超楽観的な数字)
原材料費30まん人件費30まん諸経費10まん家賃20まん借金返済10まん
という状況になったとします。割とリアルな数字だと思います。
イエス!タダ働き!バイトや社員のが、オーナーの俺より裕福!とかいう事になるわけです。
いやまぁ、タダ働きも多少はアリかもしれませんが、俺かて霞食って生きてるわけじゃないですからね。やっぱ避けたいわけですよ。黒髪女子とデートもしたいですし。
さて、上記収支プランの問題点はどこにあるだろうか。
最初はウンウン唸りながら、原価や人件費を上げ下げしたりしてたわけですが、根本的に見直すべき部分がある事に気がつきました。
それは冒頭です。冒頭の「仕事を辞めてカフェを・・」という戯言です。
仕事、辞めなきゃいいんじゃね?
仕事を辞めずにいれば、定期的に給料が入るわけで、たとえ店の収益が0でも、なんとか食っては行くことはできるわけです。
たとえ俺みたいに、9時5時(両方AM)で働く社蓄なのに、扶養控除内の年収にわりと余裕で収まるレベルの収入であったとしても、定期的に入ってくる収入というのは、ものすごくありがたいわけです。カフェで失敗しても、最低限の生活は保障されるわけですからね。
では、仕事を辞めずにカフェをやれる方法を考えてみます。
大きくは、3つのやり方がありそうです。
ひとつめは、俺が前にやったみたいな、レンタルカフェを利用する方法です。
ふたつめは、FCいわゆるフランチャイズ契約。
みっつめは、自分の代わりとなれる店長を雇って、現場をお任せする方法です。
ます、レンタルカフェについてですが、少し動いています。ただ、まだ成果と呼べる動きは出来ていないので、ここに書くのは後回し。
次にFCについて。
これを思いついたときに、たまたま、東京でフランチャイズショーをやってたので行ってきました。ショーでFC側の人の話を聞いて、ネットでFC契約した人の話も拾って、近所の某カフェフランチャイズのお店でオーナー店長と、実際に話もしてきました。
結論。FCは危険。
メリットとしては、
・ある程度上手く行くマニュアルや、場所や人員、ノウハウの提供を受けられる
・ネームバリューがある(悪いことがおきると、デメリットにもなりえる)
・仕入れ価格が、個人でやるよりは信用があるので低く抑えられる
などという、何の知恵も技能も無いけどカフェやりたいんですとかほざく俺みたいな奴には、まさにうってつけの契約ではあるのだけれども。
実際にお店で聞いた話は、やっぱ相当キツいみたい。少なくともFC側が話す、売り上げ保障もありますよオーナー様は時々顔出す程度ですよ至れり尽くせりですよという話と、実態は結びついていないところが多いのは、間違いないみたい。
FCは多いし会社にもよりけりなんだろうけど、契約期間に縛りもあるし、赤字が出ても期間内は抜けられないまま赤字垂れ流しとかになりかねないみたい。
次に面白そうなこと見つけたら即離脱したい俺としては、これは致命的。
というわけで、FCは選択肢から外すことにする。
最後に、手足となる店長を雇うという方法。
これが一番現実的、というかこれしかないけども、人選は困難。
カフェスクールにも、お金は無いけどカフェをやりたいという人はいたので、そういう人と一緒にカフェを作り上げていって、現場はほとんどお任せするという方法は、取れなくは無いと思う。
ただし、給料は保証できず、いざとなったら即店畳むかもしれないことを了承してくれる人で、なおかつ自分と、理想とするカフェの方向性が近い人で無ければならない。
これだけでも合コンで100回連続運命の人に出会うくらいの奇跡なのに、その上、全面的にお任せできるような信頼関係が必要なわけですよ。
信頼関係なんて、そんな短時間で築けますかね。
そう考えると、家族と一緒にカフェやろうとしている人は、少なくとも信頼関係に関しては問題がなくなるわけだ。人経費も大幅に削減できるし。技術や知識なんて、後からいくらでも身につけてもらうことは出来るわけですし。
いいなぁ、勝ち組。
来世では、結婚も子育てもしたいなぁ。
無理か。そうか。
いや、カフェ経営の話なんですけどね。
知れば知るほど、上手く行かない確率のほうが圧倒的に高いように思う。
学校に行く前から、そんなことは薄々知っていたんですが、学校に行ったおかげで、よりしっかりと明確に確実に実情が分りました。こりゃ厳しいわ。
そりゃ、2年で半分はつぶれちゃう業界ですからね。
みんなある程度のリスクは承知の上で、大海原に乗り出している猛者ばかりなんでしょうが、俺みたいに、壊れるまで石橋を叩きまくるタイプのチキンには、とてもじゃないけど踏み出せない。
ならば、どうすればコケコッコな俺にもカフェがやれるか。
うん、リスクを取っ払えばいいわけですよ。
絶対に避けなければならないのが、
・収入および貯金が無い。でも借金やランニングコストが発生していて、借金や未払いが増える一方。
という状況です。
例えば。
仕事を辞めてカフェを立ち上げる。
売上100まんえん(超楽観的な数字)
原材料費30まん人件費30まん諸経費10まん家賃20まん借金返済10まん
という状況になったとします。割とリアルな数字だと思います。
イエス!タダ働き!バイトや社員のが、オーナーの俺より裕福!とかいう事になるわけです。
いやまぁ、タダ働きも多少はアリかもしれませんが、俺かて霞食って生きてるわけじゃないですからね。やっぱ避けたいわけですよ。黒髪女子とデートもしたいですし。
さて、上記収支プランの問題点はどこにあるだろうか。
最初はウンウン唸りながら、原価や人件費を上げ下げしたりしてたわけですが、根本的に見直すべき部分がある事に気がつきました。
それは冒頭です。冒頭の「仕事を辞めてカフェを・・」という戯言です。
仕事、辞めなきゃいいんじゃね?
仕事を辞めずにいれば、定期的に給料が入るわけで、たとえ店の収益が0でも、なんとか食っては行くことはできるわけです。
たとえ俺みたいに、9時5時(両方AM)で働く社蓄なのに、扶養控除内の年収にわりと余裕で収まるレベルの収入であったとしても、定期的に入ってくる収入というのは、ものすごくありがたいわけです。カフェで失敗しても、最低限の生活は保障されるわけですからね。
では、仕事を辞めずにカフェをやれる方法を考えてみます。
大きくは、3つのやり方がありそうです。
ひとつめは、俺が前にやったみたいな、レンタルカフェを利用する方法です。
ふたつめは、FCいわゆるフランチャイズ契約。
みっつめは、自分の代わりとなれる店長を雇って、現場をお任せする方法です。
ます、レンタルカフェについてですが、少し動いています。ただ、まだ成果と呼べる動きは出来ていないので、ここに書くのは後回し。
次にFCについて。
これを思いついたときに、たまたま、東京でフランチャイズショーをやってたので行ってきました。ショーでFC側の人の話を聞いて、ネットでFC契約した人の話も拾って、近所の某カフェフランチャイズのお店でオーナー店長と、実際に話もしてきました。
結論。FCは危険。
メリットとしては、
・ある程度上手く行くマニュアルや、場所や人員、ノウハウの提供を受けられる
・ネームバリューがある(悪いことがおきると、デメリットにもなりえる)
・仕入れ価格が、個人でやるよりは信用があるので低く抑えられる
などという、何の知恵も技能も無いけどカフェやりたいんですとかほざく俺みたいな奴には、まさにうってつけの契約ではあるのだけれども。
実際にお店で聞いた話は、やっぱ相当キツいみたい。少なくともFC側が話す、売り上げ保障もありますよオーナー様は時々顔出す程度ですよ至れり尽くせりですよという話と、実態は結びついていないところが多いのは、間違いないみたい。
FCは多いし会社にもよりけりなんだろうけど、契約期間に縛りもあるし、赤字が出ても期間内は抜けられないまま赤字垂れ流しとかになりかねないみたい。
次に面白そうなこと見つけたら即離脱したい俺としては、これは致命的。
というわけで、FCは選択肢から外すことにする。
最後に、手足となる店長を雇うという方法。
これが一番現実的、というかこれしかないけども、人選は困難。
カフェスクールにも、お金は無いけどカフェをやりたいという人はいたので、そういう人と一緒にカフェを作り上げていって、現場はほとんどお任せするという方法は、取れなくは無いと思う。
ただし、給料は保証できず、いざとなったら即店畳むかもしれないことを了承してくれる人で、なおかつ自分と、理想とするカフェの方向性が近い人で無ければならない。
これだけでも合コンで100回連続運命の人に出会うくらいの奇跡なのに、その上、全面的にお任せできるような信頼関係が必要なわけですよ。
信頼関係なんて、そんな短時間で築けますかね。
そう考えると、家族と一緒にカフェやろうとしている人は、少なくとも信頼関係に関しては問題がなくなるわけだ。人経費も大幅に削減できるし。技術や知識なんて、後からいくらでも身につけてもらうことは出来るわけですし。
いいなぁ、勝ち組。
来世では、結婚も子育てもしたいなぁ。
無理か。そうか。
デバイスタイルのエスプレッソマシン、TH-W020を購入して早一ヶ月。
購入以来、ほぼ毎日、エスプレッソ淹れてラテアート練習してた。
その結果、ハートは比較的高い成功率で描ける様になってきた。
そして、同時に高脂肪牛乳を飲みまくる俺の腹も、様になってきた。
一ヶ月使い倒して、このマシンの飼い方が分かってきたので、ココにメモっておきたいと思います。俺も使い方がわからんくて、相当ググって悩んだからね。
マニュアルはペラペラな上、半分ぐらいはトラブルシューティング。どんなけトラブルが多い機械なんだよ。まぁそれでも足りないぐらいだけど。
まず。
このマシンの後ろについているタンクに水を入れて、電源を入れます。
その後2分ぐらいで、お湯が出せますよーという状態を示すランプが点灯します。
ここでお湯だしボタンを押します。
すると、明らかに異常な爆音が響きます。
文字にするとングァカーガーカーカシーシーガガガガカーンビィビィビィーーー!!!!と言ったところでしょうか。
安物のプリンタぐらいの騒音は、余裕で叩き出します。
こんな大それた音を出して、さぞかし立派な仕事をしているのかと思いきや、このまま放置していても、爆音が続くだけでお湯は1滴も出てきません。
この時点で純粋な日本製品なら、新聞をにぎわすレベルのリコール祭りになると思いますが、これがデバイスタイル。問題ありません。自分でも、意味は分かりません。
このときの対処法として、スチームノズルをひねって、圧力をちょろっと逃がしてやります。
すると更なる異音が鳴り響いた後、10秒ぐらいしたらお湯が出るようになります。
どんな構造してんだおめぇ。かの有名なコピペを思い出します。
シュークリーム食うと必ずお尻のほうからクリームがはみ出るんだが、これ何とかならね?
どんな体してんだお前
これが、毎回必ず必要な、お湯出しの儀式です。
次にコーヒー豆を、エスプレッソ向けに細かく削ります。
ただし、あまりにも細かく削りすぎると、お湯が出ていてもエスプレッソが1滴も落ちてこない事になります。逆に粗く削りすぎると、お湯が粉を素通りして、ほとんどお湯状態のものがカップに溜まる事になります。
電動挽きマシーンは高価なので、おもくそ手動です。
うちでエスプレッソが挽けるのはこの、携帯用ミルしかないので、こいつに振り回されながらガリガリやります。けっこう力が要ります。
こいつをホルダーに詰めて、ダンパーで圧力をかけます。
一番左がホルダー。先端の銀色の部分に、挽いた豆を均等に詰めます。
それをぐいっと圧縮するのが、二番目の写真のダンパー。
一番右みたいに、豆の部分を押します。このことをダンピングと呼びます。
均等に20kgの力でまっすぐに押し込む、とか無理難題を突きつけられる、非常にアナログな作業です。しかも営業で使うなら、朝から晩まで、同じクオリティで出来ないとダメですからね。バリスタすげぇ。
ホルダーをマシンにセットして、お湯だしスイッチON!
注ぎ口から、濃厚なコーヒーが漏れ出てきます。抽出量と時間は、20秒~30秒で、60ml(2杯分)抽出されるのがベストと言われており、これより長くても短くてもよくないとかそうでもないとか。
粉を詰めすぎていたり、全力でダンピングしていたり、粉を細かくしすぎていると、点滴ぐらいの速度でしかコーヒーが落ちてこず、60ml出すのに5分ぐらいかかったりします。
通常30秒で出るべきコーヒーが、5分かけて出たらどうなるか。
普通に泥水です。すっげぇエグ味。
珈琲のマズイ成分を一滴一滴、ドモホルンリンクルぐらい丁寧に全て出し切った結果です。
店で出てきたら音速でブログ炎上、そんなレベルです。
学校にあるエスプレッソマシン(100まんえん以上)は、抽出が終わると自動的に止まりますが、安価マシンにそんな便利な機能はありません。自分でお湯を止める必要があります。
30ml抽出されたら止めるわけですが、30mlに縁のない生き方をしていると、どの程度の量が30mlなのかなんて分かりません。
なので、このような30mlのところに線が入った、ショットグラスなんかを使うと便利です。
そして今度はミルクをスチームで泡立てます。
要はミルクをアワアワにしてアツアツにすればいいわけですが、これがまた一筋縄ではいかなくて、すっげぇ試行錯誤が必要です。
綺麗なスチームミルクが出来たら、あまり何も考えなくてもハート型は出来ちゃったりします。
リーフとかまでなると、色々考えないといけないですけどね。色々考えてもまだ出来たためしは無いんですが。
とまぁ、そんな生活。
購入以来、ほぼ毎日、エスプレッソ淹れてラテアート練習してた。
その結果、ハートは比較的高い成功率で描ける様になってきた。
そして、同時に高脂肪牛乳を飲みまくる俺の腹も、様になってきた。
一ヶ月使い倒して、このマシンの飼い方が分かってきたので、ココにメモっておきたいと思います。俺も使い方がわからんくて、相当ググって悩んだからね。
マニュアルはペラペラな上、半分ぐらいはトラブルシューティング。どんなけトラブルが多い機械なんだよ。まぁそれでも足りないぐらいだけど。
まず。
このマシンの後ろについているタンクに水を入れて、電源を入れます。
その後2分ぐらいで、お湯が出せますよーという状態を示すランプが点灯します。
ここでお湯だしボタンを押します。
すると、明らかに異常な爆音が響きます。
文字にするとングァカーガーカーカシーシーガガガガカーンビィビィビィーーー!!!!と言ったところでしょうか。
安物のプリンタぐらいの騒音は、余裕で叩き出します。
こんな大それた音を出して、さぞかし立派な仕事をしているのかと思いきや、このまま放置していても、爆音が続くだけでお湯は1滴も出てきません。
この時点で純粋な日本製品なら、新聞をにぎわすレベルのリコール祭りになると思いますが、これがデバイスタイル。問題ありません。自分でも、意味は分かりません。
このときの対処法として、スチームノズルをひねって、圧力をちょろっと逃がしてやります。
すると更なる異音が鳴り響いた後、10秒ぐらいしたらお湯が出るようになります。
どんな構造してんだおめぇ。かの有名なコピペを思い出します。
シュークリーム食うと必ずお尻のほうからクリームがはみ出るんだが、これ何とかならね?
どんな体してんだお前
これが、毎回必ず必要な、お湯出しの儀式です。
次にコーヒー豆を、エスプレッソ向けに細かく削ります。
ただし、あまりにも細かく削りすぎると、お湯が出ていてもエスプレッソが1滴も落ちてこない事になります。逆に粗く削りすぎると、お湯が粉を素通りして、ほとんどお湯状態のものがカップに溜まる事になります。
電動挽きマシーンは高価なので、おもくそ手動です。
うちでエスプレッソが挽けるのはこの、携帯用ミルしかないので、こいつに振り回されながらガリガリやります。けっこう力が要ります。
こいつをホルダーに詰めて、ダンパーで圧力をかけます。
一番左がホルダー。先端の銀色の部分に、挽いた豆を均等に詰めます。
それをぐいっと圧縮するのが、二番目の写真のダンパー。
一番右みたいに、豆の部分を押します。このことをダンピングと呼びます。
均等に20kgの力でまっすぐに押し込む、とか無理難題を突きつけられる、非常にアナログな作業です。しかも営業で使うなら、朝から晩まで、同じクオリティで出来ないとダメですからね。バリスタすげぇ。
ホルダーをマシンにセットして、お湯だしスイッチON!
注ぎ口から、濃厚なコーヒーが漏れ出てきます。抽出量と時間は、20秒~30秒で、60ml(2杯分)抽出されるのがベストと言われており、これより長くても短くてもよくないとかそうでもないとか。
粉を詰めすぎていたり、全力でダンピングしていたり、粉を細かくしすぎていると、点滴ぐらいの速度でしかコーヒーが落ちてこず、60ml出すのに5分ぐらいかかったりします。
通常30秒で出るべきコーヒーが、5分かけて出たらどうなるか。
普通に泥水です。すっげぇエグ味。
珈琲のマズイ成分を一滴一滴、ドモホルンリンクルぐらい丁寧に全て出し切った結果です。
店で出てきたら音速でブログ炎上、そんなレベルです。
学校にあるエスプレッソマシン(100まんえん以上)は、抽出が終わると自動的に止まりますが、安価マシンにそんな便利な機能はありません。自分でお湯を止める必要があります。
30ml抽出されたら止めるわけですが、30mlに縁のない生き方をしていると、どの程度の量が30mlなのかなんて分かりません。
なので、このような30mlのところに線が入った、ショットグラスなんかを使うと便利です。
そして今度はミルクをスチームで泡立てます。
要はミルクをアワアワにしてアツアツにすればいいわけですが、これがまた一筋縄ではいかなくて、すっげぇ試行錯誤が必要です。
綺麗なスチームミルクが出来たら、あまり何も考えなくてもハート型は出来ちゃったりします。
リーフとかまでなると、色々考えないといけないですけどね。色々考えてもまだ出来たためしは無いんですが。
とまぁ、そんな生活。
先日、またしてもスキルチェックがありました。
今回はハンバーグ+付け合せの野菜炒め、です。
前回のペペロンチーノでは、2週間ぐらいずっと夕食はペペロンという生活を送ったにもかかわらず、結果は散々で、シェフにも超酷評を受けて泣きました。
その時にちょっと燃え尽きた感があって、今回のハンバーグは2,3回ぐらいは練習したものの、まぁこんなもんでいいかどーせ酷評すんだろがよーと、あまり真剣に練習することなく当日を迎えた。
家で作ったのはこんなの。美味しそうに見せる為に自然光を駆使しまくっても、色々ないびつさが隠せない。
そして当日。
相変わらず手順もミスりまくったし、段取り悪かったし、分量もちょっと間違えたしで残念無念な出来でした。
でもまぁ、盛り付けとかはわりと頑張ったよ。
考えてみればこの半年で、料理について一番学んだことは、盛り付けってものすごく重要だな、という事に尽きます。
盛り付けが良かったら、わりと騙されるし。
そして、色々とごまかす為に盛り付けを頑張ったハンバーグを、シェフに食べてもらう。
その後、授業を続けながら、生徒がひとりずつシェフに呼ばれて、別室で叱咤激励されるわけです。
程なく俺も呼ばれました。
揚げ物の真っ最中だったけど、何とか処理してシェフの下へ。
そしたらね。
なんかむちゃくちゃ高評価なんです。100点満点中96点とかくれるんです。
えっ、もしかして俺、明日死ぬの?ってぐらい、あれもこれも褒めてくれるんです。ちなみに前回のペペロンの時は、40点ぐらいだったかと思います。
ペペロンの時は、
「生まれてこなかったらよかったのにね」
ってため息と共に呟かれるレベルで、俺の存在ごと全否定されたのに、この褒めよう。
逆に怖い。壮大な皮肉なんじゃないだろうかとか、疑ってしまう。
嬉しいけど、素直に喜べないわ。
誰かに見られながら作るって、本当に緊張する。普段どおりには全然出来ないわ。
オープンキッチンで調理する人とか、毎日こんな思いをしてるんだもんな。今は簡単に動画撮影されて世界中に公開できたりするし。本当に凄いと思うわ。
俺なら手元は絶対に見てもらいたくないわ。マジックミラーにしたいぐらいだわ。
今回はハンバーグ+付け合せの野菜炒め、です。
前回のペペロンチーノでは、2週間ぐらいずっと夕食はペペロンという生活を送ったにもかかわらず、結果は散々で、シェフにも超酷評を受けて泣きました。
その時にちょっと燃え尽きた感があって、今回のハンバーグは2,3回ぐらいは練習したものの、まぁこんなもんでいいかどーせ酷評すんだろがよーと、あまり真剣に練習することなく当日を迎えた。
家で作ったのはこんなの。美味しそうに見せる為に自然光を駆使しまくっても、色々ないびつさが隠せない。
そして当日。
相変わらず手順もミスりまくったし、段取り悪かったし、分量もちょっと間違えたしで残念無念な出来でした。
でもまぁ、盛り付けとかはわりと頑張ったよ。
考えてみればこの半年で、料理について一番学んだことは、盛り付けってものすごく重要だな、という事に尽きます。
盛り付けが良かったら、わりと騙されるし。
そして、色々とごまかす為に盛り付けを頑張ったハンバーグを、シェフに食べてもらう。
その後、授業を続けながら、生徒がひとりずつシェフに呼ばれて、別室で叱咤激励されるわけです。
程なく俺も呼ばれました。
揚げ物の真っ最中だったけど、何とか処理してシェフの下へ。
そしたらね。
なんかむちゃくちゃ高評価なんです。100点満点中96点とかくれるんです。
えっ、もしかして俺、明日死ぬの?ってぐらい、あれもこれも褒めてくれるんです。ちなみに前回のペペロンの時は、40点ぐらいだったかと思います。
ペペロンの時は、
「生まれてこなかったらよかったのにね」
ってため息と共に呟かれるレベルで、俺の存在ごと全否定されたのに、この褒めよう。
逆に怖い。壮大な皮肉なんじゃないだろうかとか、疑ってしまう。
嬉しいけど、素直に喜べないわ。
誰かに見られながら作るって、本当に緊張する。普段どおりには全然出来ないわ。
オープンキッチンで調理する人とか、毎日こんな思いをしてるんだもんな。今は簡単に動画撮影されて世界中に公開できたりするし。本当に凄いと思うわ。
俺なら手元は絶対に見てもらいたくないわ。マジックミラーにしたいぐらいだわ。