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2024/11/23 05:44 |
プログラマのおしごとと独り言の因果関係について
たとえば。
自分がやったことが無くても
「事務員」
と言われれば、なんとなく仕事の内容とかは想像できるじゃないですか。
そのほか「コック」「大工」「教師」「ダンサー」なんてーのも、ある程度想像がつきますよね。

しかし「プログラマ」と言われて、その仕事の内容を性格に想像出来る人は、運悪く経験者かあるいは相当なマニアだと思われます。
ましてや「プロジェクトマネージャー」「システムエンジニア」「プログラマ」の違いを正確に把握できる人なんて、日本に数人しかいないと思います俺もあんま分かってません。

とかく、IT系は胡散臭い。
「なんか横文字で頭よさそうに聞こえるけど、何をしているのかよく分からない」
おそらくこれが、一般的なIT職に対するイメージなのではないかと、私は思いますゆえに私は在る。

そこで、プログラマの端くれの端くれ、安定の欄外に生息する俺が、プログラマの一日の仕事ぶりを赤裸々に語ってしまいます。
加えて、プログラマとは切っても切り離せない「独り言」の存在意義についても、その必要性を必死に訴えたいと思います。だから独り言が多くても、キモいとか言わないでくださいいや普通キモいよねってか恐いよねごめんね生まれて。

<出勤フェーズ>
雨の日も風の日も、自転車でフラフラ出勤。
あー今日はあれやらなきゃ、これもやらなきゃと、ひとこぎする度に持病の「仕事中だけウツ」が悪化する。
すれ違う人全てが、俺より圧倒的に幸せに見える。
だってみんなプログラマじゃないんでしょ?いいなぁ、みんな幸せだなぁ。
仕方なく会社に着く。昨夜のうちに隕石直撃でクレーター化したりしておらず、残念ながら平和に建ってた。

<朝の行事フェーズ>
PCを起動。そしてメールチェック。
ガンガン受信される不愉快なメールたち。
やれ問題が発生しましただの、納期に間に合いませんだの、今すぐ調査して報告しろだの。
件名だけで人生20回分ぐらいウツになれそうな未読メールが、メールボックスにガンガンたまっていくのを、死んだ魚の目で眺める。仕事開始5分で、もう帰りたい。ってか還りたい土に。

窓の外を見る。とても天気がいい。
こんな箱(PC)窓から投げ捨てて、高笑いしながら「お疲れ!」って帰れたら、さぞかし幸せだろうなぁと考える。
気持ちを切り替えるために、カブトムシが内気な二人の仲を取り持つラブストーリーを、なんとなく考えてみる。その二人が新婚旅行中に偶然、インカ帝国の巨大遺跡を発見して、CIAに命を狙われる逃亡者生活になるところぐらいまでは考える。椅子に斜めに腰掛け、目は死んだ魚のまま。口半開きで。
俺がそんな状態であっても、誰も気にしない。ってか周りのプログラマはみんな似たようなもの。
床のシミ一点を見つめたまま、微動だにしないもの。
マウスをぐーるぐると回し続けるもの。
一心不乱にキーボードを分解し、掃除するもの。
みんな何かしらの方法で、現実から逃避する。正気を保つ為に。
そうして3分ぐらい現実逃避をして、仕方なく現実に戻る。

まずは先ほど受信した不愉快なメールたちをざっと見て、采配する。
どんなに絶望的な情報が書かれていても、自分が宛先になってないものは、見なかったことにして放置。
人に押し付けられるものは、先輩にならへりくだって、後輩になら超上から目線で押し付ける。
残った、どう考えても自分がやらなきゃならんものについても、必死に頭を回転させて、なんとか他に押し付けられないか考える。
「ボタンを押したら白煙が出ました」
とかいう、どう考えても不具合な苦情ですら
「仕様です」
と切り捨てられないかと真剣に検討する。
無理そうなのでとりあえず
「そっすか交換しますわあと様子みてくっさいあははは」的なメールを5秒で返し、とりあえず問題を先送りすることに成功した気分になる。

そんなこんなで、すべての問題に一応の方向性をつけるまで、大抵午前中いっぱいはかかる。
結局自分の予定していた仕事は一切出来ないまま、午前が終わる。

<昼からの仕事>
さぁ自分の仕事をやるぞ!と気合を入れるも、またも緊急メールが。
そのメールの内容が

TO:俺
FROM:係長

調査し修正してください。

>TO:係長
>FROM:課長

>調査と修正を行ってください。

>>TO:課長
>>FROM:部長
>>
>>至急調査し、修正してください。

あと2,3人間に入ってる

>>>>>>>>>>>>TO:会社
>>>>>>>>>>>>FROM:お客さん
>>>>>>>>>>>>
>>>>>>>>>>>>これこれこーしたら壊れた!なんとかしろ!


という、間に入った上司たちのフォローがしっかりとなされた、素敵なメールで俺のやる気はうなぎ下がり。
そもそもソフトが悪いかどうかも分からないうちから「修正」しろとか、意味わからん。
独り言(悪態)が、漏れ出る。

プログラマの独り言は、もはや職業病。
基本的に独りでこもる仕事だし、自分で判断して解決しなきゃならん事がほとんどなので、自分との対話は必須。
「ここであれコールしたら戻った時にログはいてここにくるはずだからいや待て違うかフラグ見とるわこのフラグどこで変えてるねんうわー34箇所もあるめんどいなこれ」
ってな実況中継を、ブツブツ呟きながら仕事している事も多い。

そして、感情がダイレクトに口から出るので、結構毒を吐くことも多い。
たとえばこんな↑メールを見た瞬間、
「1行書いてメール転送するだけなら、訓練すりゃサルでも出来るわ無能どもが」ぐらいは平気でつぶやく。
ただし機嫌が悪いわけではなく、次の瞬間話しかけられても普通に応対できる。
即ガス抜きをしていかないと、生きてはいけないのです。

先ほどのメールの内容を確認していくと、どうも、やってはいけない操作を客がやってしまっている可能性が高い。
上司に電話して、確認する。
「○○の件ですけど、これお客さんどんな操作されたんですかね?」
すると上司から
「何も聞いてないとにかく早く直せ」
「いやいや直す直さないの前に、原因を調べる必要が「とにかく客がご立腹だから早く直せ」 いやですからね「直せ」」
ん?俺は間違えて自動応答ソフトに電話をかけてしまったのか?というぐらい、会話が成立しない。
らちがあかんので電話を切る。
そんなときも
「ただ「直せ」言うだけなら九官鳥でも出来るわボケが」ぐらいは平気でつぶやく。
仕方なく、客と直接話して、情報収集することにする。

客と話した結果、結局客の勘違いであることが分かり、何時間もかけて説明し、ようやく納得してもらう。
そんな事をしていたら、自分の仕事は1ミリも進まないまま、いつの間にか就業時間になる。
そーだ今日は用事があったんだ!と、そそくさと帰る。

<帰宅フェーズ>
さー仕事終わった!遊ぶぜ!と意気揚々と会社を出る。
友人たちと楽しく遊ぶ。あーこの瞬間の為に生きながらえてるわー。
そこへ届く悪魔の着信。もちろん個人携帯に。
友人たちの輪から離れ、上司経由で客先からの問い合わせに答える。
仕様書を読めば1秒で解決するような内容を、わざわざ技術者に問い合わせてくるこの現状。しかも退社後に。
電話を切り、いつものように
「そんなもん仕様書に書いてあんだろ英語ぐらい読めやボケが」と呟きかけ、ここはシャバであることを思い直して、あわてて咳き込んでごまかす。

数分後。また悪夢の着信。
電話では解決できない内容で、泣く泣く遊びを切り上げ、会社に戻る。
こうしてどんどん友人は減る。

<再出勤フェーズ>
会社に戻る。
一度帰ったはずの人間が戻ってきているのに、ほとんど誰も反応しない。
私服で酒の匂いを放ちながら、PCに向かう仲間もいる。
ブルータスおまえもか。

問題を調査する。
ソフトに問題が見つかり、修正する。
なんかテンションあがってきたなーと時計を確認すると、午前2時。
プログラマ業界では常識ともなっている、神が光臨する時間。
何故かこの時間の前後が、もっとも効率が上がるとかそうでもないとか。
ロウソクの燃え尽きる瞬間とも言われている。

午前5時。
対応が終わったソフトをメールで、客先に送る。
数分後に客先から「受け取りました」のメールが来てビビる。ブルータスあんたもか。

<再帰宅フェーズ>
数時間後には出勤だけど、家に帰る。
朝日を浴びながら、今日も朝刊に負けたかーと思いながら、フラフラと帰る。

こんな素敵な仕事、プログラマ。
さぁあなたもプログラマになって、嫌な汗かいてみないかい?

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2012/10/28 10:44 | Comments(0) | 仕事
技術者の早口
技術者は、早口になる傾向がある。
根本原因としては、
「短い時間で、いかに多くの情報を相手に伝えるか」
という効率性を突き詰めた結果、早口になってしまうのではないかと我々はにらんでいる。

更に、みんな基本的に頭の回転が早いので、1を聞いて10を知ることに長けている人が多い。
自分が喋りながら、次に来るであろう質問を予想し、更にその質問に対する回答も用意する。
聞いているほうも、話の冒頭で相手の言いたいことをある程度予想し、終わった瞬間に質問をするべく準備してる。
だから、大体こんな会話になりがち
「この件は、○○によって修正済みです」
「似たような問題はありませんか?」
「△△によって調査済みですので、類似の問題はありません」
「△△は過去に問題があったはずですが」
「バージョン□で解決しています」
これらがすっげぇ早口で、しかも前の会話をちょっと食い気味で次々放たれる。
ちなみに記号部分は、専門用語の略語。

だからたまに、技術者でない営業の方と、上記のような会話になると、
同じ事を何度も、手を変え品を変え説明する羽目になるし、予想する質問も来なくて肩透かしを食らう。
そういう人と会話すると、こいつ頭の回転おせーなーってイライラしかけるけど、実際は技術者の会話が異常。
本来会話というのは、
・順序だてて
・ゆっくりと
・相手に分かりやすく
するべきであり、効率だけを追求した結果の技術屋の会話は、一般的には相当おかしい。

特に何度も繰り返してきている、電話の冒頭なんかもおかしい。
普通は
「いつもお世話になっております。○○の××です」
とかだと思うけど、これもまた異常なくらい早口なので、トータル1秒かけず話しきる。
文節の頭しか聞き取れず
「いつぉーす、おせぁーす、○○××っす先ほどの件なんですが」
とかなる。おまけにもう話し始めてる。

ごくごくたまーに、技術者でもちゃんと話す人もいる。
でもそれはそれで、そんな無駄な箇所省いてしまえよ!と思ってしまったりする。

それとは別に、あの人(仮:沢渡さん)から電話が来ると、いつも期待してしまう。

「お世話になります。  (たっぷり2秒)   えーっと、あのーーー  (たっぷり2秒)  さ、ささ沢渡ですけど」
彼はいつも、自分の名前がなかなか出てこない。
忘れてたのかよ!と突っ込んだら負けと、毎回プルプルしながら耐えてる。

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2012/08/06 18:40 | Comments(0) | 仕事
スマホと俺の存在意義と
仕事でしか自分の存在意義を示せない人間の、代表的存在である俺は、この日も仕事に追われていた。
昼まで自社で仕事し、昼過ぎから新幹線で東京の営業所へ。
そこで夕方まで他社さんと打ち合わせし、夜には突然発生した自社製品のトラブル解決のため、お台場へ。深夜までかかったものの、とりあえずトラブルは解決。
それからホテルを取って、翌朝早くに帰社。

いやね、俺の社畜ぶりはどうでもいいんです。
何が凄いって、夜以降の流れが、何の滞りもなく出来たということですよ。
そこに必要不可欠なツールとして、スマホが存在意義を示してくれてました。

現場トラブルが発生した際、俺は新幹線で東京に向かっていたんですが、そこでいきなり上司から連絡を受けましてね。
まぁ長々と説明されましたけど、要約すると「なんとかしろ」の一言ですよ。
それでよく管理職とか言えるなー、「なんとかしろ」言うだけなら九官鳥でも出来るわ。
製品の置いてある場所が「ビーナスポート」とか言うところらしいので、これをスマホで検索。
最寄り駅を把握し、東京営業所からの乗り換えルートも把握。
これらの情報を元に、りんかい線とかいうのに乗って、ビーナスポートへ。
この辺は駅の名前が面白いよな。なんやねんテレポートとかアイルとか。

東京テレポート駅から製品が置かれている場所まで、スマホのGPSと地図機能により、一発も迷うことなく到着。おいおいどうした俺。初めての場所に一発でたどり着くなんて人生にそうそう無いから、なんか具合悪くなってきたわ。

怒り狂う取引先をなだめつつ、その場でプログラムの解析と書き換え。
何度か動作を確認し、ようやく問題と取引先の怒りが収まったのが22時過ぎ。
当然帰れないので、ホテルを探さねば。
現在地から電車で30分範囲ぐらいの、空いてるホテルをスマホで検索。
ちょっと探したけど、なんか今日催しがあるみたいで、どこもかしこもいっぱいなのな。
東京23区に検索範囲を広げて探した結果、これまた行った事も無い鴨なんとか言う山手線の駅近くに、辛うじて見つかる。
そこまでの乗り換え案内も、駅からのナビも、全部スマホのおかげでノー迷子でフィニッシュです。

やはり凄いわスマホ。便利すぎる。
そして俺は、さらに退化してく気がする。

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2012/05/27 17:01 | Comments(0) | 仕事
会社の俺に対する評価
この時期になると、取締役や上司との面談がある。
この一年何をやってきたか等の報告と、自己評価を提出し、それに対してあれやこれやとお話するのがその内容。

会社の俺に対する評価は、多少の差はあれど、毎年ほとんど同じ。

「人としては最低だけど、仕事は出来る。人としては最低だけど」

そして上司達は、仕事をこんなにやりました!とアピールする俺をトキの動きで軽く流して、お前人としてどうなのたとえばあの時あんな事あったよな等と、10年前の出来事を引っ張り出してきてケンカにする、めんどくさい彼女みたいな事をしてくる。

これまでバイトを含めた様々な仕事に就いてきた。
警備員、調理、接客業、家庭教師などなどの中で、大体決まった作業を日々繰り返すルーチンワークよりも、日々積み重ねて何かを成すクリエイター系の仕事の方が、多分向いてるってのが分かった。

大学を出る前ぐらいは、接客業が向いていると考えていた事もあって、直接客と相対するようなエンジニア、通称CEに向いてるんじゃないかなと思っていた。
接客業はわりと好きだったし、今でも多少はイケるんじゃないかなと思う。
けどCEになっていたら多分、「使えない奴」という分類になると思う。
友人達から再三
「無口すぎる」「感情が読めない」「人の血通ってんのか」
などなどのご好評をいただき、オマケに大のひとり好き。
まぁこれは後天的に作られた性格なので、若い頃からCEだったらまた違ったとは思うけど。

そして今現在、プログラマやSEという職業を10年以上やってきているわけですが。
全ての仕事を経験したわけではないけど、この仕事はやっぱり俺に向いている仕事のひとつだと思う。
向いている条件として、世間体が良い方から並べると
・苦労して何かを作り上げるというのは、達成感がある。
・基本的に個人プレーであり、個人の技量がそのまま商品の良し悪しに繋がりやすい。
・仕事の予定は自分である程度決められる。さっさと終えて休みを取るも、全く終わらず泣きながら休日タダ働きするも、基本的には自分次第。
・新しいことを次々覚える必要があり、勉強が欠かせない。そして覚えたことは大抵生きる。さらに、会社もちで新技術の講習会に参加させてもらえたりする。
・変人が許される雰囲気がある。優秀であればあるほど変人度も高いという、当たらずとも遠からずな雰囲気。
・変人どもを会社が表に出したくないらしく、あまり客との対話などをしなくても、仕事が支障なく進むシステムになっている。

まさに天職。居心地良すぎる。
これじゃあ俺も心を改めないよねだって仕事は出来るんだもん人としてはアレだけど。
多分また来年も、人としてどうかって怒られると思います。

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2012/02/28 16:29 | Comments(2) | 仕事
日常的会話
「叩いたら速攻固まるアレ、どうなった?」
「あーそれ多分、Aが邪魔してんな」
「死ぬ前に何か吐いてない?吐いたもん見てみ」
「やっぱりAか。じゃあAを殺してみて」
「死なない?Aには子供いるんか?」
「あ、親がいるんか。孫もいるな。まず親に子を殺せって指示して、死んだの確認してから親を殺して」
「生かしておくとロクなことにならんから、他にも子供いたらまとめて殺して」
「じゃあ全員殺して。全員殺せたら自分も死ぬ」

IT関係の仕事では、このような会話は日常であり、当たり前のように使ってる。
その世界にどっぷりつかっている俺は、今まで一度もヘンだと思わなかった。
上のは、まともに動かないソフトについて、電話対応をイメージした会話の片割れなんだけど、改めて考えると相当変、というかヤバイ会話だよね。一体どこの殺し屋の話なのかと。

元々PCは外国から入ってきたものだから、ソフトを終了させるコマンド「kill」とかをそのまま翻訳して使ってるせいで、こんな言葉になったのだと推測される。
別に教育を受けたわけでもないのに、これが通じるのも不思議だなぁ。

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2010/05/08 21:50 | Comments(2) | TrackBack() | 仕事

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