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2024/05/03 18:56 |
2013年に読んだ本
2013年に読んだ本は96冊。
その中から、凄く良かった本を紹介。

<誰もが楽しめる部門>

戻る男 (中公文庫)
「あの時に、ああしていれば..」という後悔をたくさん持つ男が、過去にタイムスリップすることで解決していく話。タイムスリップについての筋もちゃんと通っていて、ラストも綺麗。
タイトルも秀逸。

<理系が特に楽しめる部門>

モルフェウスの領域
最初で唯一の被験者となった、コールドスリープ(人工冬眠)で眠り続ける少年と、それを保護する女性科学者の話。
コールドスリープによる問題点のほとんどを、事細かに一応解決させた世界設定が素敵。

<山好きが特に楽しめる部門>

灰色の北壁
登山に関する3つの小説。短編集。
登山をする人の心理として、ものすごく共感できることばかり。これを読めば、危険な冬山に登ろうとする人の心理が、理解できると思います。納得は出来ないにしても。
山で死んじゃダメ、ゼッタイ。


サマーレスキュー ~天空の診療所~ (河出文庫)
山の医者ががんばる話。
短いし心理描写も少ないけど、泣ける。
山で死んじゃダメ、ゼッタイ。

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2014/01/04 09:22 | Comments(0) |
忘れたいから忘れるのだ
12年ほど昔。
さくらももこによる、日常エッセイが爆発的に流行した時代。
それを読んだ素人どもが雨後の筍のごとく後に続き、さくらももこの劣化コピーである「自称エッセイスト」が大量生産されたあの時代。

恥ずかしながら私も、その1人でした。
HPで駄文を書き散らし、目に留めてくれた出版社と一緒に調子に乗って本まで出しました。
まことに遺憾ながらわりと売れましたが、数年後その出版社は倒産してました。
まさか俺のせいではないと思いたいですが、倒産の一要因であったことは間違いないと思います。

15年前と言ったら、俺かて子供ですよ。
そんな子供が書き散らした駄文なんて、まさに黒歴史な文章です。
ありがたいことに処女作はすでに絶版となってますが、ゲラとかはうちにありますので、極々まれに読み返したりしてしまったりするんですが、1行読むだけで普通に氏にたくなります。
ありえねー。こんな文章で本にしてしまったなんて、1000代先までの恥です。まぁ俺の代で終わりですが。

もうね、正直忘れ去られたい。
絶版になって、正直ホッとしてますもん。

試しに作家名で検索してみたら
約 134,000 件 (0.61 秒)
とかなって、絶望してamazonで眠れる薬を連打しかけたんですが、よくよく見てみたら関係ある記事は10件ぐらいでした。
口コミが好意的で泣きそうでした。
でも、もはや俺は忘れ去られた物書きなんだ...
少し寂しいけど、これが現実。
老兵は死なず、ただ去るのみ。

ある日。かつて合同で本を作った物書き仲間から、連絡が来ました。
「電子書籍で再出版されるらしいよ!」

技術の進化が、眠れる子を起こしてしまうみたいです。やめてくださいよマジで。

Kindleとkoboに感染して、俺の書籍をダウンロードさせないウイルスを作成しようと思います。

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2013/06/23 22:50 | Comments(2) |
今年読んだ本でよかったものども
今年読んでよかった本を紹介してきます。



1.君がいなくても平気

職場で殺人事件が起き、ひょんなことから自分の彼女が犯人だという証拠を見つけてしまう。一体何故殺したのか?「殺人犯の恋人」のレッテルから逃れるために、計画的な別れを計画するも、なんとなく離れられずにいるうちに、第二の殺人が..
相変わらずこの人の話は結末があっさりしてる。ほかにどーにもならんかったんかと、色々と考えてしまって切なくなる。
出してる本のほとんどが傑作です。
この人の本を、読んだ事が無い人がうらやましい。



2.存在しなかった男

夢のようなハネムーンからの帰国間際、夫が消えた。
という冒頭から、引き込まれる話の展開。最後まで読ませてくれる。色々と切ない。
相手の素性がわかって無いのに、スピード婚とかマジ怖い。


3.ヒート

知事から日本人が世界記録を樹立するためのマラソン大会を開催しろとの命を受けいろいろあれやこれやと頑張ってマラソン大会を開催したら色々あった話。
かなり長い話ながら、物語は意外な変化を次々見せて、とても楽しい。マラソンシーンでは、目が離せない展開に。
読み終えた後、走りたくなりました。


4.死ねばいいのに

女性が殺害された。彼女に最期に会った若い男が、彼女の関係者に順番に合いに行く話。
タイトルから予想した、ネガティブな言葉の使われ方をしてなかった。
ラストで分かる、この言葉の本当の意味が、ちょっと衝撃的でした。最初はイライラさせられる、主人公のダメさ加減も、いつの間にか好感がもててしまった。

5.超・殺人事件―推理作家の苦悩

笑えるミステリー短編集。
税金をごまかす為に、個人的な買い物を、無理矢理話のなかに出して、経費扱いにしようとする話とか。
ボケてしまった元大文豪のむちゃくちゃな文章(唐突に犯人が現れたり、舞台が変わったりする)を、必死に修正する担当者の話とか。
笑えます。

今年は大体こんな感じでした。
あと「彼女は存在しない」もわりとよかったけど、グロいのでお勧めは出来ませぬ。

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2012/12/31 14:09 | Comments(0) |
最近読んだ本
愛娘にさよならを---刑事 雪平夏見
愛娘にさよならを---刑事 雪平夏見

「たのしみにしています。ひとごろし、がんばってください」
「ひとごろし、がんばりました」
型破りな雪平刑事が、犯人に腕を折られたり娘に説教されたり事件を解決したりする話。

映画やドラマになってる「アンフェア」と同じ世界の話。
映像を見たせいで、「雪平刑事=篠原涼子」のイメージで固定化されちゃってます。
犯人逮捕以外には無頓着な雪平刑事は、そのせいで家庭がむちゃくちゃになってるんですが、毎回毎回娘にひどい扱いを受けてる気がする。娘の歳がわからんのでアレだけど、親の仕事に理解を示さないのは幼いからということにするにしても、それにしては説教の内容が完全に大人のそれ。
このシリーズに大抵毎回ある、娘から一方的に怒られる説教シーンだけは、すんごい違和感がある。
あと、これまた大抵毎回ある「間」の表現。

-----
彼が私に銃を向ける。
私も彼に銃を向ける。
彼が撃たない事は分かっていた。
彼が撃てない事は分かっていた。

それでも。

私は。



(ページ切り替え)




彼を撃った。
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的な。

秀逸といえば秀逸な、文章における「間」の表現方法だと思うし、実際にページをめくるときハラハラすんですが。
昔のブログやWEB日記に多かった、たった3行ぐらいの内容に空白行をアホみたいに多用して、無理矢理長く見せてるのがよくあったんですが、そういった粗悪な「間」のイメージがどーしても強くて、紙面を冷静に見てみると切ない気分に。

まぁでも、雪平シリーズは鉄板す。
相変わらず面白いです。

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2012/07/08 09:15 | Comments(0) |
200冊突破
「100冊読破。次は200冊突破したらオススメを書きます」
とかほざいた約一年前。
いつのまにか200はとうに突破してました。

ではオススメを。
今回はかなり多め。

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2010/05/23 11:34 | Comments(0) | TrackBack() |

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